テレ朝 ジャニーズJr.で日テレの年間3冠王阻止へ

2019年08月17日 11時00分

日テレの年間3冠王阻止に燃えるテレビ朝日

 日本テレビが5年にわたって維持している年間・年度視聴率3冠王を死守するため「24時間テレビ」で仰天演出を検討しているのは本紙昨報の情報だが、テレビ朝日も日テレの3冠王阻止に燃えている。10月の番組改編で、土曜日午前10時30分から放送しているジャニーズJr.の看板番組「裸の少年」を、同夕方に移動させることが分かった。今秋の改編では、看板アニメ「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」を金曜夜から土曜夕方に移動させることが判明しているが、これにジャニーズJr.を加えた“トリプルチーム攻撃”に打って出るという。その裏には緻密な戦略が――。

 開局60周年のテレ朝が視聴率争いで「ストップ・ザ・日本テレビ」に向けて着々と準備を進めていた。問題の10月改編第1弾として明らかになっていたのが「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」の金曜夜→土曜夕方への“ダブル移動”だった。

 2つのアニメが放送されていた金曜19~20時の枠には石原良純、長嶋一茂、高嶋ちさ子が出演する「ザワつく!金曜日」(金曜20時57分)を昇格させ、これまで20時台だった「ミュージックステーション」は21時からスタート。その空いた20時の枠にはマツコ・デラックスと有吉弘行の「かりそめ天国」(水曜23時20分)をブチ込む。

 ただ、視聴者からは金曜夜の「ドラえもん」~「クレヨンしんちゃん」~「Mステ」という視聴習慣が変更されることに、大きな戸惑いの声が出ているのも事実だ。

「特に小さなお子さんを持つファミリー層は、ドラえもんとしんちゃんの移動は“大事件”でしょうね。ローティーン層はMステまでワンセットでチェックする。そのお母さんたちも子供も一緒に、お気に入りのジャニーズタレントをチェックしたりもしますしね」(テレビ局関係者)

 前述したように、開局60周年のテレ朝は今年を「勝負の年」と位置付けている。ドラえもん、しんちゃんの移動は「攻めの姿勢」を明確にした一手。それだけに失敗は許されない。

 そこで用意していた“秘策”がジャニーズJr.の「HiHi Jets」と「美 少年」が出演する人気バラエティー番組「裸の少年」の枠移動だった。同番組はブレーク前のジャニーズJr.が成長していく過程をリアルタイムで見ることができるため、ジャニーズファンを中心とした女性層に人気を博している。

「現在、土曜の午前10時半から放送されている『裸――』を16時台に移動させ、その後に『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』と続ける方向で最終調整中です」(広告代理店関係者)

 このトリプルチーム結成について、同関係者は「子供と女性に人気のコンテンツを揃えることで、新たな視聴習慣の動機付けにする狙いがある」と分析する。

「ターゲットを分析した結果、出た答えが『金曜夜は大人向け、土曜夕方は若年層向け』ということ。最初は土曜日のドラえもん、しんちゃんに違和感を覚えるかもしれませんが、慣れれば、それが新たな習慣になる。大きなサプライズでしたが、ジャニーズJr.をそこに移動させたことで『土曜の夕方はウチが取る!』とのテレ朝の強い意思を感じますよ」(前同)

 テレ朝の用意周到ぶりが分かるのが、8月2日に放送された「クレヨンしんちゃん」だ。実はこの回のタイトル「『裸の少年』がきたゾ」で「HiHi Jets」の高橋優斗と「美 少年」の岩﨑大昇を本人役で出演させていた。この10月からのチーム結成の前ならしとして、コラボさせる布石が打たれていたというわけだ。

「コラボは好評だったようですよ。しんちゃんファン、ジュニアファンにとっても、うれしいはずだし、こうやって親和性を認知させておくことで、10月以降の土曜夕方の視聴率につなげるという狙いもあるのでしょう。現在、開催中のテレ朝夏祭りでも『裸――』とコラボしてますし、ジャニーズとも、がっちり協力態勢は築けている」(別のテレ朝関係者)

 まだまだ、秘策が用意されていそうだ。果たしてテレ朝の「日テレ年間3冠王阻止」は実現するか。