俳優・川崎麻世(56)が9日、大阪市のグランフロント大阪・ナレッジシアターで行われた朗読劇「遠き夏の日」(10日まで)の記者会見に登場し、先月9日に死去したジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)との思い出について語った。

 川崎は1976年、ジャニーさんにスカウトされ、大阪から上京。89年に退所するまで13年間所属した。

「13歳の夏に東京に行って、合宿所に遊びに行った翌日に『ジャニーズのコンサートに出ろ』って言われて出ました。コンサートの中に『少年たち』というジャニーさんが作・演出の舞台があって、関西弁丸出しで話しちゃって、ジャニーさんから『関西弁はダメだ』って指導を受けました。ジャニーさんって、あまり怒らない方なんですが、演技や歌では『ユー、ここでカメラ見なきゃ』とか適切な指導をしてくれる。無知な自分にとってすごい勉強になりました」と感謝した。

 ジャニーさんに最後に会ったのは10年以上前だという。

「(ミュージカル)『SHOCK』の演出で帝国劇場にいらしていて、『麻世、元気にしてるか?』とすごい元気に言ってくださった。『なんかあったら電話してきな』と言ってくれましたが、それっきりですね」

 昨年、合宿所で苦楽をともにした近藤真彦(55)のバースデーパーティーにサプライズゲストで参加した際、近藤に「お世話になったジャニーさんとメリー(喜多川)さんに会わせてほしい」と依頼していたという。

 近藤からは「2人一緒は難しいかもしれないけど約束するよ」と言ってもらったそうだが、「まさか会えぬまま、お別れになるとは思わなかった。でも、マッチが約束してくれたことがうれしかった。ジャニーさんも気持ちは分かってくれたんじゃないかと思う」と話した。

 ジャニーさんとの思い出について聞かれると「初めて外車に乗せてもらって、麻布十番で焼き肉を食べさせてもらった時ですね。『ユー、食べてみなよ』って食べさせてもらった焼き肉のうまさはいまだに覚えてますね。ジャニーさんイコール焼き肉。ジャニーさんの香りはニベア。ヒゲそった後にニベアを塗りまくるんですね。元『光GENJI』の大沢(樹生)と話したら、同じこと言ってましたね。当時はタレントも社員も少なくて、ジャニーさん自ら、楽器やスピーカーを運んでいる姿が目に焼き付いてます」と振り返った。

 来月に開催予定といわれるジャニーさんのお別れの会への出席については「まだ、いつとは情報もないんですけど、大沢や諸星(和己)と別々に飯を食った時に、『麻世さん、お別れ会行きますか?』って聞かれたので、『もちろん、あるなら行きますよ』って話もしてます」と参加する意向を示した。