還暦・辻仁成ショック…反抗期ド真ん中15歳息子に共演拒否された

2019年08月09日 11時00分

本紙のインタビューに応じた辻仁成氏

 作家でミュージシャンの辻仁成氏(59)が、人生初の“親子共演”について、本紙に思いを告白した。今年、還暦を迎える辻氏は、10月12日に東京・渋谷区のBunkamuraオーチャードホールで生誕60周年記念コンサートを行う。辻氏の長男(15)は最近、楽曲作りや映画製作など、アーティスト活動に目覚め始め、辻氏と共同でラブソング「トワ・エ・モア」を制作。「その曲をセッションしたい」と辻氏が息子にオファーしたところ、思わぬ反抗に遭ったという。その意外な理由とは――。

「RENAISSANCE~60th ANNIVERSARY CONCERT~」と題された生誕60周年記念コンサートは、フランスでともに活動するピアノ担当のエリックとドラム担当のジョゼの3ピースバンドを中心に“現在の辻仁成”を見せるという。

「60歳になったからといって、昔を振り返るようなコンサートをやっても面白くないなと思ったので、いまフランスでやっている僕をそのままオーチャードホールに、という気持ちです。パリの空気感を表現できたらいいなと思っています」とその狙いを明かす。

 そんな記念のコンサートで、辻氏は息子とのセッションを望んでいる。音楽センスは父親の辻氏も認めるレベル。息子が最近できた彼女のために作ったラブソング「トワ・エ・モア」(あなたと私の意)は、辻氏が歌詞とギターを担当し、初めての親子共同作業での作品だ。

「僕のロックと、フランスで培った息子の音が、面白い形で融合しています。こんなやり方もあるんだなと思いました」

 ところが、デジタルリリースを持ちかけたところ、息子から条件を突き付けられた。

「配信の条件は『いい音になったらね』と生意気なことを言ってるんです」

 完成に向けて、最後はエンジニアに依頼したそうだが「そのエンジニアがびっくりしてました。『スネア(ドラム)の音をもう少し上げてほしい』など注文が細かく入ったそう。フランスの音楽のレベルの高さにタジタジでした」と明かす。辻氏が音楽を教えたことは一度もないそうだが「どこかで背中を見てるんでしょうね」と少しうれしそうな表情を浮かべた。

 すったもんだもありながら、完成した「トワ・エ・モア」。いざ、日本で親子共演なるかと思いきや、事はそう簡単ではなかった。息子が日本での音楽活動に難色を示しているという。

 その理由は「日本では、あまり有名になりたくないんだよ」だとか。

「15歳だから、多感だからね。『オレ、別に音楽で食っていきたくないし』なんて言うんです。野心がないんです。環境問題や人権問題に興味があって、弁護士を目指しているんですよ。でも、音楽が好きでね。一日中、楽曲制作やってるんですよ」

 曲「トワ・エ・モア」も「辻仁成 With 息子」という名義でのデジタルリリースが条件というから、人前でのセッションとなると、可能性はかなり低そう。

 ただ、還暦を迎えるオヤジもあきらめるわけにはいかない。

「息子には言ってます。『覆面してでもいいから出てくれ!』『学校に間に合うように飛行機代出すから!』と。親子でこういうことやれるのがね。音だけでも面白いけど、共演となると、もっと面白いと思うからね」とアーティストとしての欲がふつふつと湧いてきているのだ。

「このコンサートも仲間たちが『やろうよ!』と集まってくれた。ぜひ、面白いものにしたい」と意気込む辻氏だが、果たして息子を説得できるのか?