「ヒデキの牙城を崩した!」と話題になっているのが、アイドルの寺嶋由芙(ゆふ=28)だ。

 これはプロマイド専門店「マルベル堂」が、毎月の月初めに出している売り上げランキングのこと。故西城秀樹さんは昨年5月に亡くなってから14か月にわたり、同ランキングで1位を取り続けていた。だが今年7月のランキングで西城さんは2位に転落、寺嶋が1位に輝いたのだ。

 彗星のごとく現れた寺嶋に抜かれ、ネット上では「秀樹が落ちた」などショックの声が後を絶たない。一方で、「この“寺嶋”って誰?」という声も当然のように上がった。

 デビュー5年目の寺嶋は「ゆるキャラ」が大好きというアイドルだ。芸能関係者によると「いまのプロマイド界は西城さんや沢田研二さんといった往年のスターや、ゆるキャラものなどが売り上げの中心なんです。そこでゆるキャラ好きの寺嶋が『ゆるキャラが出しているのなら、私もプロマイドを出したい!』と、7月に発売したんです」という。

 もちろん当初は「1位など無理」と言われていたが、いきなり1位に。「本人の呼びかけにファンが必死に応えたということでしょう」(同)

 一般的にはそれほど知名度が高くない寺嶋だが、実はゆるキャラ界では知られた存在でもある。毎年行われている「ゆるキャラグランプリ」では、2014年から5年連続司会を務めており、アイドルとゆるキャラをつなぐ「ゆるドル」として認知されているのだ。

「イベントなどを実施すると、寺嶋に関連した言葉が毎回トレンド入りする。そこで昨年、ツイッター社が広告キャラクターに彼女を起用したんです。そのあたりから、ジワジワとファンを増やし、いまや知る人ぞ知るアイドルとなった」(同)

 来月には11枚目のシングル「恋の大三角形」をリリースする寺嶋。今後の活躍に注目だ。