吉本「死亡しても責任は負わない」 合宿誓約書に文言が復活したウラ

2019年08月01日 17時00分

吉本・岡本社長

 吉本興業が、同社のタレント養成所「NSC」の合宿参加希望者に対し「合宿中に死亡しても(吉本興業は)責任は負わない」などと、同社への免責事項を盛り込んだ誓約書への署名を求めていたことが31日、分かった。同社は「免責事項の記載は手違いによるもの」と説明している。

 吉本興業によると、合宿は毎年、静岡県掛川市で開かれる「NSCお笑い夏合宿」。2017~19年の参加者の誓約書に、時間厳守や飲酒・喫煙の禁止に加え、合宿中の負傷や後遺症、死亡した場合にも吉本興業に対し責任を問えないなどとする免責事項が記載。さらに、トラブルへの賠償請求などもできないと書かれていた。

 同社によると、13年に専門家から免責事項などが不適切との指摘を受け、翌14年の誓約書から文言を削除していたが、「手違いで、17年から従来の記述に戻った」としている。今年の参加希望者に配布後、内容が13年時に戻っていることに気付いた。既に修正し「今年の参加希望者には説明している」という。

 同社については、所属タレントの多くと契約書を交わしていないとして批判が出ていた。

 削除したはずの文言が復活するという不手際に吉本関係者は「悪意があったワケではなく、本当に手違いだったと思う」と明かす。なぜこんなことが起きたのか?

「吉本は、芸人の数に対してマネジャーが少なすぎると言われてますが、マネジャーだけでなく、どの部署も人員が足りていない。そんな状況のなかで、削除した文言が復活するという事態が起きた。普通に人員が足りていればこんなことは起きないし、起きたとしてもチェックできるが、今の人数ではできなかったのだろう」(同関係者)

 今回の騒動で多くの問題点が噴出した吉本だが、社員が少なすぎる点も早急な改善が必要だ。