吉本契約書問題余波…大手芸能事務所で“駆け込みリストラ”

2019年08月01日 11時00分

宮迫の闇営業問題が、思わぬ形で芸能界に波及

 闇営業騒動でガタガタの吉本興業が、所属タレントとの契約の在り方を見直すと決めた。その余波は他の芸能プロダクションにも及んでおり、慌てて書面での契約を準備する事務所も出ている。そんななか、大手事務所Xはこれをきっかけに、仕事が入っていない女性タレントを“リストラ”した。これを知った同事務所の所属芸能人たちは戦々恐々としている。

 これまで多くのケースで、所属タレントと口頭での契約しか交わしてこなかった吉本が、原則として契約書を交わす方針を決めたと分かったのは先月25日。公正取引委員会の事務総長が、吉本の契約形態を念頭に「契約内容が不明確なことで優越的地位の乱用などを誘発する原因になり得る」「競争政策上、問題だ」などと同24日に発言して、吉本がすぐさま反応した格好だ。

 吉本の“お家騒動”により契約問題がクローズアップされたことで、他事務所も困惑している。

「契約に関して、タレントからの風当たりが強くなることは確実。最低保障を求められるケースも考えられ、事務所としてはやりづらくなっているのは間違いない」と芸能プロ関係者。

 気の早いことに、某大手芸能事務所Xでは今後、想定されることを見越して、なんと所属タレントのリストラに着手したというのだから、驚くしかない。
「書面で契約を交わしていないタレントをふるいにかけ、クビ対象者をリストアップしているんです。実際25日には、事実上何も活動していない女性タレントにマネジャーが連絡し、本人を納得させた上でクビ宣告しています」(芸能関係者)

 Xには100人を超える芸人や役者、文化人らが所属しているが、聞けば「吉本同様、名前の知られた大物や人気タレントの大半は、口頭での契約。書面で契約しているのは、ここ数年で事務所入りした若手とかだけ」(前同)だという。

「知名度ある方々が今後ふるいにかけられることはないと思いますが、同25日にクビ宣告された子の事務所入りに口利きしてあげた所属タレントも、知名度はありますが、最近テレビ露出ほぼゼロですからね。『私も契約してもらえなかったらどうしよう』と戦々恐々ですよ」(前同)

 吉本には現在、約6000人の芸人が所属しているという。これだけの数の芸人が「吉本所属」と名乗れるのは「良いか悪いかはともかく、『契約書を交わしていないから』という面は大きい。今後、吉本が書面での契約を進めていく中で、売れていない芸人とは契約を結ばないということになってもおかしくない」とお笑い関係者。

 契約書を交わした後に吉本に残っている芸人の数は大きく減っているかも!?「雨上がり決死隊」の宮迫博之らから始まった騒動は、芸能界に大きな地殻変動を起こしている。