歌手の由紀さおり(70)が25日、都内でデビュー50周年を記念したコンサートツアー「感謝」をスタートした。

 1969年に「夜明けのスキャット」でデビューした由紀。150万枚を売り上げる大ヒット曲となり、コンサートでは同曲のほか、3月に発売した50周年記念アルバム「BEGINNING〜あなたにとって〜」の収録曲などを熱唱した。

「感謝」と題したコンサートツアータイトルに由紀は「ここまで歌わせていただいたのには、お客さまが支えてくださったこともそうだし、姉(安田祥子)とのコンサートでは隣に姉がいたことで歌声を出すこともできた。今日、この場で歌えているのも私を支えてくださっているスタッフがいてこそ」と多くの人に感謝の意を込めていると明かす。

 4月には天皇陛下の即位30年と結婚60年を祝う音楽会で、上皇ご夫妻の前で「夜明けのスキャット」を披露した。由紀は「私にとって4月2日の出来事が与えてくれている」と話した。

 50周年を迎えたいまでも変わらぬ美声を保ち続ける由紀。「声帯も筋肉ですから、疲れさせないように鍛えている。腹筋背筋も鍛えて体から声が出るようにするのも重要。いまは疲れを取るマッサージをよくやっている」という。「生涯現役」との声には「毎日毎日、お客さまの前で歌えたらいいなと思っています」と話した。