大きな話題となっている吉本興業の内紛問題については、テレビ局も異例の報道を見せている。24日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は、「速報 加藤浩次 会長と3時間会談も『平行線』」とテロップを映し、「極楽とんぼ」加藤浩次(50)の退社問題を伝えた。

 だがこれは加藤がMCを務める「スッキリ」でのコメントを速報しただけ。伊藤利尋アナは「裏番組なんですけど、視聴者の皆さんが知りたがっている情報ですから」と話した。

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」でも、「スッキリ」の加藤のコメントを速報。裏番組を速報するとは前代未聞と言えそうだ。局のメンツにも関わるが、加藤が吉本芸人として問題を語る同番組が連日、高視聴率(23日=12・0%、22日=10・4%、いずれも午前8~9時半の第1部=関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録している影響だとみられる。

 また大阪・毎日放送の三村景一社長は24日の社長会見で、6月8日深夜のラジオ番組で、亮が「ノーギャラだった」とウソをついた問題に言及した。三村社長は「事実、放送してしまったわけだから遺憾だと思います」とコメント。リスナーに対しては「次の放送で考える」とし、吉本に対しては「抗議すべき事例」との認識を示した。