お笑い芸人の大平サブロー(63)が23日、MBSラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」に生出演し、お笑いコンビ「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)らによる反社会的勢力への闇営業問題に関する一連の騒動で、吉本興業の岡本昭彦社長が22日に開いた会見について言及した。

 大崎洋会長や岡本社長と旧知の間柄のサブローは、岡本社長の人となりについて「あまり表立ってしゃべる人じゃない。僕は年に1回だけ、お茶飲んだりご飯食べたりする。10歳以上、僕が年上だし、背中真っすぐで、もたれない。誠実に真っすぐ目を見つめてしゃべる」。それだけに会見については「まどろっこしかった」とガッカリした。

 続けて「世間の人にはなんやと思われるかもしれへんけど、エールを送ってた。ちゃんと答えて説明してくれ。(闇営業を)しでかした子らにも理路整然としゃべってくれと。弁護士もそのためにおるのに、これがまたポンコツ。何してんねん。藤原(寛副社長)も。お前が〝アウト~〟やんか」と切り捨てた。

 メインパーソナリティーの近藤光史、共演者のシルクとともに「時代が変わった」と何度もつぶやき「ファミリーって思うのは僕ら世代まで。家族、ファミリー使いすぎ。ホンマにファミリーと思ってたら、彼ら(宮迫と亮)もあんな行動に出てない」と岡本社長の認識の甘さを指摘した。

「極楽とんぼ」加藤浩次(50)が「体制が変わらなければ吉本を辞める」と、退所も辞さない構えを示していることについては「ワイドショーの立場で(相方の)山本君の一件もあった。腹くくったんやと思う」とそのの覚悟を評価。

 一方で、多くの若手芸人が批判の声を上げていることには「コイツらふぜいで、これを言うかという発信がいっぱいある。この状況になった途端、火山が噴火したみたいに。これこそ言わしてもらうけど、気に入らんかったら辞めろ、お前ら。この状況になって出すな。先に言いに行っとけ。弱ったの見て急に言いよる。同じように乗っかって言うてるけど、アンタら、そんな腹くくって言うてんのかと。俺らが古いんかも分からんけどね」と疑問を呈した。

「大平サブロー・シロー」として活躍したサブローは、吉本から独立・復帰した過去がある。相方のシローさんは復帰後、目立った活躍ができないまま2012年に55歳で死去した。サブローは「シローちゃんが亡くなった時、大崎会長が『サブやん大丈夫か。彼、何か困ってることがあったまま亡くなってないか? 言うてくれたら、会社としてできること考えるから』と声をかけてくれた」と恩義も感じている。それだけに、若手の不満の声は聞き捨てならなかったようだ。