“吉本興業を辞める”発言で注目された「極楽とんぼ」の加藤浩次(50)が23日朝に放送された日本テレビ系情報番組「スッキリ」で、きょう夕方から同社の大崎洋会長とミーティングを行うと話した。

 冒頭、加藤は吉本興業の岡本昭彦社長が22日に行った会見について「なんてグダグダなんだろう」と、5時間半におよんだことをチクリ。釈明に終始した社長の答弁に「あのパターンの笑いは初めて。こういった笑いは初めて」とコメント。さらに「『あとで聞いてみます』ってのはないんです。ちょっとビックリしています」と首をかしげた。

 22日の同番組は、お笑いコンビ「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)らによる反社会的勢力への「闇営業問題」に関する一連の騒動についての会見を特集。加藤は岡本社長によるパワハラ、恫喝発言について涙を浮かべながら「いまの社長、会長の体制が続くのだったら、僕は吉本興業を辞めます」と発言した。

 同日午後の会見で岡本昭彦社長は「冗談のつもりだった」「場を和ませようとした」と釈明。自身への処分として、大崎洋会長とともに減俸50%を1年続けることを発表したが、2人とも辞任はしない意向を示した。

 加藤は前日の番組で岡本社長について「よく知ってますけど、そういうこと(パワハラ)する人です。若い人らにそいういうことをしているところを見たこともあるし、社員に恫喝みたいな『お前らコラ』みたいなことを言う人だっていうのも知っています」とコメントしていた。

 退陣を迫った加藤について、会見後に「ミーティングの場を設定しているので、そこで話し合いたい」と話していたが、会見が長引いたためこの日に持ち越されたという。

 加藤は岡本社長が会見で、自身について「直していきたい」と述べたことに「リハビリ期間ではないし、50歳を越えて変わるとは思えない」と納得できない様子。何の答えもないばかりか、その場にいなかったという藤原寛副社長が社長をフォローしたことに「まだウソをつく、ごまかそうとしているように見えた」と総括し、現在の心境を「冷めた状態」とコメント。「きのう、言ったことは間違っていなかった。僕の決意は決まっている」と続けた。

 さらに「岡本社長から一度も家族と言われたことがないから、『家族』という言葉は響かない」と語気を強めた。その岡本社長は所用のため加藤とのミーティングには参加しないという。加藤はスッキリした表情で「大崎会長に思いを伝えます」と話した。