タレントの上沼恵美子(64)が22日、パーソナリティーを務めるABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」に生出演し、闇営業を巡って「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)と「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)が20日に開いた謝罪会見について言及した。

 番組の途中、上沼は「ちょっと帰りますわ。用事あんのよ。2時から(吉本興業の)岡本社長の会見あるから、みんなテレビに切り替える。私も見たいからスタジオ出ます。2時まで頑張ったらいいでしょ。もうこれは笑える話ではない。こんだけ大きい話になると」と切り出した。

 上沼は21日放送の読売テレビ「気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!」でこの問題に触れ、吉本所属の月亭方正や「FUJIWARA」らが宮迫らをかばったことに「それは仲間の意見。かばい合いにしか聞こえなくて、もう一つ刺さらない」「頭一つ出ようと思わない。みんな一緒におもろないようにしようなとスクラム組んでんのやろ?」などと厳しい言葉を投げかけた。

 上沼は同番組の収録がまさに謝罪会見と同時刻に行われており、スタッフから箇条書きのメモを渡されてはいたが、謝罪会見自体は見ていなかったことを明かした上で「『クギズケ』は急に飛び込んできたので、ああいう撮り方をした。方正君とか『FUJIWARA』にはきついことも言ったので後で謝った。仲良しこよしやね。結託したんかと。かばってばっかりやなってカチンときた。これはホントに申し訳ない。宮迫さんにはきついことを述べた。それは謝らないと。ごめんなさい。誠実で正直な、いい記者会見でした」と謝罪した。

 その上で「言うても悪いことはしてる。お金を受け取ってウソを言った。あの会見で急に吉本が敵になってる。それまでは宮迫さんが何だと言ってたのに、手のひら引っ繰り返したように吉本が悪い会社みたいになってるのは、私はおかしな話ちゃうんと思う」と持論を述べた。

 一方で「単純に『お金もらってません』と言ったのを撤回して『実はもらってました』というわけにはいかない。上は嵐が去るのを待とうぜって考える。経営者ってそんなもんやと思う。でも、ここまで大きくなってきて『謝らせてください』って言うた時には社長も考えるべき。2人に弁護士を立てさせて、2人で(会見)させてしまった。とことんまでいってしまったのは残念」とも語った。

 番組終盤、岡本社長の会見が始まり、会見の状況が伝えられると「なるほど、なるほど。松本人志さんってすごいな」とぽつり。続けて「松本さんに辞められたら困るから言う通りにしたのではなく、(吉本は)初心に戻られたんです。松本氏、ホンマにあなたはすごい。単なる説得したとかじゃなくて、全身で『元に戻らへんか』と訴えたんやと思う」と松本の対応を褒めた。