お笑いコンビ「エンペラー」(安井祐弥=26、にしやま=28)が21日、大阪市内のABCテレビで行われた「第40回ABCお笑いグランプリ」決勝で優勝した。

 NSC大阪校出身で結成9年目の「エンペラー」は、同じく決勝戦ファーストステージを勝ち上がった「カベポスター」「宮下草薙」とのファイナルステージを制して、出場総数520組の頂点に立った。

 安井が「めちゃくちゃうれしいですが、頭が真っ白で実感が湧いていない。家に帰ってビール飲んだら実感が湧くのかな」と話せば、にしやまは「賞レースで最後まで残ったのは初めて。感無量です」と喜んだ。

 優勝賞金100万円の使い道は「泥酔して前歯を折ったこともあるほどお酒が好きなので、外で飲みたい。後輩を連れて雰囲気のいい公園で飲みたいですね」(安井)、「後輩をご飯に連れていったり、犬が好きなのでフレンチブルドッグを家で飼いたい」(にしやま)と明かした。

 同大会は歴代グランプリ受賞者に「ダウンタウン」「ナインティナイン」などビッグネームが多数、名を連ねる。一昨年の覇者「霜降り明星」の活躍も周知の通りだ。決勝戦では漫才とコントの2本を披露したが、安井は「どちらかといえば、漫才が好き。『M―1グランプリ』が一番取りたい賞レースです」と目標に定めた。

 所属する吉本興業は現在、闇営業問題に揺れている。安井は「僕らはペーペーなんで、大変やなってくらいです。上の話で分かっていない感じです」、にしやまは「僕らはやりたいことをやるだけです」と語った。