ABCテレビの夏の社長会見が17日、大阪市内の同局で行われた。

 同局の関西ローカルのバラエティー「松本家の休日」(土曜深夜0時10分)にレギュラー出演していた宮迫博之が闇営業問題で謹慎となり、番組から姿を消したが、同局の大島尚制作担当取締役は代役について「先週(13日)の放送で足元だけチラッと見せましたが、新たな設定を考えております。次の放送(27日)をお楽しみにしてください」と話した。

 宮迫について「降板という認識でいいのか」と聞かれると「一定期間の降板というか、復帰されるかも分からない。番組の流れ上どうなるかというのも含め、お楽しみということです」と言葉を濁した。

 闇営業問題は同局の看板バラエティー「探偵!ナイトスクープ」にも波及した。レギュラー出演していた「スリムクラブ」真栄田賢(43)が無期限謹慎処分となったからだ。

 山本晋也社長(62)は「降板という言葉がふさわしいかは分からないが、処分を受けた芸人さんについては、すべての番組でいったん出演を見合わせている。戻ってくるかも、二度と戻らないかも分からない。明言はできない」と、闇営業に関わった芸人の扱いに悩んでいる様子をうかがわせた。

 関西ではかつて視聴率30%超えを連発した「ナイトスクープ」だが、近年は15%前後で推移している。かつて探偵を務めた落語家・桂小枝の「探偵ナイトスクープおもんない!」とのツイートには、多くの同意の声が寄せられた。同局関係者も「秘書も松尾依里佳さんが降板してから、1年以上見習い秘書で回している。ただ、新しい秘書となると、なかなかこれという人が見つからない。視聴率もすっかり低値安定してしまっており、今回の騒動は探偵も含めた番組の見直しを図るチャンスでもあるんですが…」と話す。

 怪物番組復権に向け、大ナタは振るわれるのか?