ABCテレビの夏の社長会見が17日、大阪市内の同局で行われた。

 同局制作のバラエティー番組「松本家の休日」(土曜深夜0時10分)に、お父ちゃん役でレギュラー出演していたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)が反社会勢力との闇営業問題で謹慎となり、番組から姿を消した。同局の大島尚制作担当取締役は、お父ちゃんの代役について「先週(13日)の放送で足元だけチラッと見せましたが、新たな設定を考えております。次の放送(27日)をお楽しみにしてください」と話した。

 宮迫は降板という認識でいいのかと聞かれると「一定期間の降板というか、復帰されるかも分からない。番組の流れ上、どうなるかというのも含め、お楽しみということです」と言葉を濁した。

 同局をめぐっては、「探偵!ナイトスクープ」に出演していた「スリムクラブ」真栄田賢(43)も無期限謹慎処分となり、闇営業騒動のあおりを受けている。山本晋也社長は「降板という言葉がふさわしいかは分からないが、処分を受けた芸人さんについては、全ての番組でいったん出演を見合わせている。戻ってくるかも、二度と戻らないかも分からない。明言はできない」と、闇営業に関わった芸人の扱いに悩むテレビ局の苦労をにじませた。

 また、山本社長は年末に行われる「M―1グランプリ2019」について「令和初の大会にどんなニューヒーローが現れるかご期待いただきたい」と意気込んだ。

 昨年の大会では、お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶと「スーパーマラドーナ」の武智正剛が、決勝戦で審査員を務めた上沼恵美子に動画上で“暴言”を吐き大騒動となったが、今年も上沼に審査員をオファーするかについては「現場が上沼さんが適任であると思えば、オファーするだろうし、あの問題があったからどうこうという考えはない。今の時点で上沼さんから『私は絶対に出ないわよ』とも言われてません。去年のあの騒動が終わった時から何も変わっていません。皆が納得のいく審査員になってほしいと思っております」と語った。