堀口七段に順位戦快勝の藤井七段 異例の昼食前決着と相手の波紋

2019年07月03日 17時00分

藤井七段

 最年少棋士・藤井聡太七段(16)が2日、大阪市の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組2回戦で、堀口一史座(かずしざ)七段(44)と対局。47手で勝利し、2連勝を飾った。

 藤井七段が夢に掲げる「名人」につながる順位戦は持ち時間がそれぞれ6時間あり、昼食、夕食の休憩を挟んで終局時間は深夜に及ぶのが普通。だが、この日は、堀口七段が午前11時23分に投了したため、昼食が届く前に対局が終了した。

 そんな異例の対局で、注目を浴びたのが堀口七段だった。

 堀口七段が対局部屋に姿を現したのは、開始わずか3分前。両手を広げてポーズを取ったかと思うと、そのまま畳の上にコケてみせ報道陣を驚かせた。そして、11時23分の投了。6時間ある持ち時間のうち、消費したのはわずか4分だった。終局後は、報道陣が対局部屋に現れる前に退室したため、感想戦も行われなかった。

 対局内容が報じられると、堀口七段の行動にネット上もざわついた。一方で、「一時期病気で休養されていたし、あまりさらさないであげてほしい」「悪意のある写真はやめてほしい」などの声が上がり、ユーチューブには「堀口一史座7段への誤解を解きたい【拡散希望】」という動画もアップされた。

 ある将棋関係者は、堀口七段について「以前にも病気で休養していたことがあり、ここ最近の対局でも早々に投了していたので、今日もそういう予感はありましたが驚きました」と話す。

 また、別の関係者は「堀口七段のことを知らない人が見たら驚くのは仕方ない。なぜ、ああなってしまったのかは分からないが、師匠や将棋連盟は、なぜ今まできちんと対応してこなかったのか。藤井七段との対局で生放送されるのも分かっていたこと。朝日オープン将棋選手権(現朝日杯将棋オープン戦)で優勝し、渡辺明2冠にも勝ったことがある強い棋士である堀口七段が、将棋を楽しめなくなっている姿を見るのは、将棋を愛するすべての人が悲しく思っているはず」と語った。