60〜70代の“ライブハウス”「DX歌舞伎町」が閉館

2019年07月01日 16時00分

ついに閉館したデラカブは歌舞伎町の名所だった

 東京・新宿区の老舗ストリップ劇場の「DX歌舞伎町」が6月30日、閉館した。2017年には「新宿TSミュージック」が閉館しており、歌舞伎町のストリップ劇場で残るのは「新宿ニューアート」のみとなった。

“デラカブ”として親しまれた劇場はこの日午前11時半から午後11時まで3回公演を開催。開場前には70人以上が並ぶ行列となり、日中も愛好家たちが地下の劇場へと続く階段を下りていった。最後の一日を見届けた風俗情報サイト「俺の旅」の生駒明氏は「お客さんは最後は入りきれないくらい。100人以上。踊り子たちも気合が入っていて素晴らしいステージでした」と興奮した様子。

 おひねりタイムでは客が1000円札を縦に折って踊り子に渡す。「3回公演で9人の踊り子がいるので、とんでもない量のおひねりでした。“ポラ撮影”にも行列で、踊り子が聖女のように見えました」(生駒氏)

 生駒氏によると、踊り子の真白希実は最後のあいさつで「すてきな思い出を本当にありがとうございました」と語った。「私も取材で行ったり、好きな踊り子を追いかけたりと思い出がいっぱい。ここはSM企画があるなど、見せ物小屋みたいなところが特徴でした。座席も年季が入っていて、いい」と生駒氏は遠い目をした。

 この日は常連客だけでなく、女性客や米国など海外から訪れた客もいた。「3日連続で来た常連客もいました。ストリップは60~70代にとってのライブハウスのようなもの。ハッピを着た人やペンライトを持った人などがいて、熱心にステージを見つめていました」(生駒氏)

 全国的にストリップ劇場は減少傾向。デラカブも時代の流れには逆らえなかった。生駒氏は「客は減っていますが、踊り子のルックスやダンスのレベルは上がっている。今後も閉館する劇場は出るでしょうが、ゼロにはならない。歌舞伎とかフィルムの写真のようにアートになるとか、違った形で評価されながら残るでしょう」と指摘した。

 デラカブは39年4か月で看板を下ろしたが、ストリップ文化はこれからも続いていく。