1日放送の日本テレビ系「スッキリ」は、吉本興業所属の「スリムクラブ」「2700」に闇営業をあっせんしたモノマネ芸人・バンドー太郎(48)が30日に行った会見の模様を伝えた。MCで吉本所属の「極楽とんぼ」加藤浩次(50)はバンドーについて「脇が甘い」と指摘。自身も所属する吉本興業の体制にも苦言を呈した。

 バンドーは「知り合いの建設会社社長の兄の誕生会への出演を頼まれた。(兄は)飲食店オーナーと聞かされおり、反社会勢力とは分からなかった」と釈明。会場の雰囲気や出席者の顔ぶれを見ても「全く分からなかった」と繰り返した。

「ハリセンボン」の近藤春菜(36)は「営業先の相手がどういう相手か調べるのは自分でしかできないですし、そこから直(ちょく)の闇営業という形で受けてしまうと誰も調べることができない。第三者がいないと難しいなと思いますね」とフリーの危険性に言及。

 加藤も「バンドーさんの脇の甘さもあると思う。フリーでやっているから何でも『いいよ、いいよ』って仕事を受けて、いろんな事務所の方に直の仕事として振り分けていて、その中で自分の利益も得ている。そういった、フリーでやっていて、いろんな芸人を呼べるというところには反社会勢力と呼ばれる方たちが寄ってきやすいという側面もある。そういう状況をバンドーさんは自分でつくりだしてしまったと思う」と同意した。

 また、同じ吉本所属のお笑いコンビが無期限処分となったことに「スリムクラブも2700は悪いんですよ。お金もらえるんだったら行きますと、細かいことを確認しなかったのは悪い」と断罪。さらに「吉本興業という会社が闇営業、直(ちょく)の営業をどうしていくのか。6000人という芸人をどう抱えていくのか。契約も一切ない中で行われているというダメな部分がある」と“構造的な問題”があると指摘した。

 春菜は7日放送の同番組で「吉本興業と芸人との間に契約書というのもがない」、加藤は「俺らは(契約書を)交わしたことがない」と明かしている。