大ウソついてたのは宮迫、ロンブー亮だけじゃなかった!! 麻薬取締法違反の罪で執行猶予付き有罪判決を受けたミュージシャンで俳優のピエール瀧被告(52)の化けの皮がはがれた。瀧被告にコカインを譲渡した田坂真樹被告(48)の初公判が25日に開かれ、隠語を駆使した“コカインLINE”が明らかになった。しかも、7年前から数十回購入し、1回当たりの購入量は平均10グラムという重度のジャンキーぶり。田坂被告の証言通りなら初公判で「依存症ではない」とアピールした瀧被告側は、今話題の「雨上がり決死隊」宮迫博之、「ロンドンブーツ1号2号」田村亮と同じ大ウソつき――。

「今度飲み会があって店を探しているんだけど、来ない?」

「行く、行く。でも月曜じゃダメ?」

 のんきな飲み会LINEにしか見えないが、実はコレ、瀧被告と田坂被告の間で交わされたコカイン取引を表すものだ。飲み会=コカインの隠語で、訳せば「コカイン仕入れたけど、いる?」「いるいる。来週月曜に受け渡しできる?」ということになる。

 生々しいやりとりが暴露されたのは、この日に東京地裁で開かれた田坂被告の初公判だ。起訴状によると、3月11日に田坂被告の自宅近くの横浜市内のコンビニ駐車場で、瀧被告にコカイン6グラムを15万円で譲り渡したとされる。

 2人は二十数年前に“クラブ遊び”を通じて知り合い、14~15年ほど前までは「週に2~3回遊んだり、旅行に行くほど親しい」間柄だった。

 瀧被告からコカインの代理購入を持ち掛けられたのは、7~8年前。海外の密売人を瀧被告に紹介された田坂被告は、以来、窓口に。売人からコカイン入荷の連絡を受けると、田坂被告は瀧被告に“お伺い”を立てるようになった。

 その際に用いられたのが冒頭の隠語。田坂被告のスマートフォンのLINEにやりとりが残っていた。

 田坂被告によると、コカインの相場は10グラム15万円。代金は田坂被告の専用口座に瀧被告から振り込まれる仕組みだ。今年は1月に21万5000円、2月に15万円、3月に15万円の入金があった。検察官によると「7~8年前から入金は数十回にわたる」というから、かなりの頻度、依存症なのは間違いないだろう。

 薬物事犯に詳しい精神科医で「ヒガノクリニック」の日向野春総・院長も「月イチペースで10グラム以上を購入しているのだから、重度のジャンキー(常習者)だ」と断定した上で、購入したコカインにも“細工”がされていると指摘する。

「単純計算でコカイン1グラム1万5000円は安すぎる。高純度のコカインは1グラム9万円。瀧被告の買ったものは、半分薄められている粗悪品だね。効果が薄いから、量と回数が増える。裏を返せば、売人にとっては“上客”で、(瀧被告は)足元を見られている」

 事実、最後の取引となった3月11日は、田坂被告が10グラム15万円を想定して売人の元へ足を運んだところ「売人から当日になって『今は6個(6グラム)しかない』と言われた。仕方なく6グラムを15万円で買った」という。

 加えて、この時に取引した売人は、瀧被告から紹介された最初の売人から数えて4代目。

 田坂被告いわく「前の売人から(瀧被告のことは)申し送りがあった」というから、ソッチの業界でも瀧被告は有名人だったようだ。

 前出の日向野氏が断じる「重度のジャンキー」に対して、5日の初公判では薬物治療施設の担当医が証言台に立って「様々なテストを受けた結果、瀧被告の薬物依存度は低く、依存症とは言えません」と強調していたのはどうにも解せない。

 瀧被告も「仕事が多忙で、家族と過ごす時間もなく、追い込まれて(コカインを)使ってしまいました。二度と手を出さないことを誓います」と宣言していたが…。

 日向野氏は「弁護側の専門家が『依存度は低い』というのは当たり前でしょう(笑い)。瀧被告は忙しさのせいにしているが、使用期間と使用量を考えれば、単純にコカインが好きなんだと思うよ。裁判官は六法全書以外のことは何も知らないから、真に受けてすぐに執行猶予判決を出す。本人のことを考えれば、実刑が一番いい」と指摘する。

 吉本興業の芸人の闇営業問題では、「ノーギャラ」主張が虚偽と判明し、宮迫らは謹慎処分を受けた。瀧被告は早くも復帰説がささやかれているが、本当にこれでいいのか。