刑務所慰問続ける杉良太郎 財産は受刑者からの感想文

2019年06月25日 20時13分

山下貴司法相(左)から委嘱状を受け取る杉良太郎

 歌手で俳優の杉良太郎(74)が25日、東京・千代田区の法務省で、特別矯正監を永久委嘱され、山下貴司法相から委嘱状を受け取った。

 杉は歌手デビュー前の15歳の時に、通っていた歌謡学院の先生に誘われて刑務所の慰問を始めた。それから60年間、刑務所職員の慰労や受刑者への慰問など、矯正行政に対して活動を続けてきた。杉は「矯正を命がけでやってきた。人の心を動かすのは難しいが、社会に出して立ち直ることができるようにやっていきたい」と話した。

 60年間、矯正行政に関わってきて、一番変わったと感じるのが受刑者のご飯だという。「昔は麦70%、米30%。米といっても古古米とかで、今のように保存設備もよくないから、カビが生えたりする。それを炊くと、本当に“くさい飯”になる」。それが今は「米70%、麦30%。それに3食とも管理栄養士がついている。デザートがあったりして、食べることに関しては言うことないと思う」と説明した。

 また、慰問の際に受刑者に対して「ここで我慢ができるのだから、外に出ても我慢してほしい」などの約束をしているという。それでも「残念ながら“私と2回お会いした人”と聞くと、半分くらいの人は手を上げる。最近は5回目まで手を上げる人がいる。懲りないで入ってくる」と嘆く。

 慰問に行くと感想文をもらうそうだが「それでも『一回くらい約束を守ってみようかなと思った』という感想文を何万通ともらう。それが自分の財産」と語った。