名作ドラマ「太陽にほえろ!」でテキサス役を務めた二枚目俳優・勝野洋(69)が24日、都内で古希記念舞台「ホテル モントブランク」(原案=キャシー中島、脚本・演出=勝野雅奈恵)の製作発表会見を行った。

 勝野家の次女・雅奈恵(37)は11日に第2子の男児を出産したばかり。キャシーは「おなかが大きい、つわりがある。そんな中で書かなきゃいけないで、ずっと機嫌が悪かった。ダブルの“生みの苦しみ”だった」と話したが、素晴らしい作品に仕上がったという。

 勝野は「物語には、戦争に行った父親から聞いた“ボルネオの死の行進”のエピソードが入っている。戦争は絶対にダメだという思いが込められている」とコメント。親子3代にわたる勝野家の思いが詰まっている。

 続けて「田舎に帰って同窓会をやると、すぐに孫の話になる。5~6年前までは分からなかったが、いざ生まれてみるとこんなにかわいいとは思わなかった。命に対して忘れかけていた新鮮な気持ちを思い出し、活力になる。大事に育てていきたいな」と笑みを浮かべた。

 そんな勝野を、共演の尾藤イサオ(75)は「ファミリーで舞台ができるなんてうらやましい」とベタボメし「半世紀以上前にキャシーさんと出会い、勝野さんとは『太陽にほえろ!』でご一緒させてもらった。こうしてまた声をかけていただいてうれしい。夢の俳優座に出られることも幸せ」と語った。

 また、俳優としても活動するベテラン芸人・ぶっちゃあ(64)は「すでに浮いているが、なるべく浮かないように頑張りたい」と抱負を述べた。

 舞台は7月24日から28日に東京・港区六本木の俳優座劇場で全8公演を行い、勝野は公演中の27日に誕生日を迎える。