息子逮捕で常務退任にヘイトスピーチ騒動 出直し関テレに関係者からの番組作り評価

2019年06月20日 17時00分

会見した羽牟社長(左)と嘉納会長

 関西テレビ(カンテレ)は19日、大阪市内で株主総会を開催し、吹田市の千里山交番で起きた拳銃強奪事件で、強盗殺人未遂の疑いで逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)の父親である飯森睦尚(むつひさ)常務取締役(63)が「一身上の都合」を理由に役職の退任を申し入れ、了承された。

 総会後、大阪市内の同局で嘉納修治代表取締役会長(69)と羽牟正一新社長(66)が会見を開いた。嘉納会長は、同職に再任予定だった飯森常務の退任について「飯森氏から強い申し出があり、私どもが受けた。お気持ちについてはご自身の問題。私どもがどうこう言える問題ではないと考えています」と述べた。

 同局によると、最初に申し出があったのは事件が発生した16日夜。飯森常務から当時の福井澄郎社長に連絡があり、事件の説明と役職を辞退したいとの申し出があった。17日の飯森容疑者の逮捕を受け、役職就任の辞退届が出され、この日、株主総会で受理されたという。今後は顧問に就任するが、任期や報酬などについて同局関係者は「差し控えたい」とした。

 同局といえば、バラエティー番組「胸いっぱいサミット!」にパネリストで出演した作家の岩井志麻子氏の発言が、「ヘイトスピーチ」と批判された。

 羽牟社長は「リアルタイムでは見られなかったが後日、視聴した。第一印象としては違和感があった。認識、意識、配慮に欠けた放送であり、視聴者の方に申し訳ない」と謝罪した。

 騒動続きの同局に、テレビ局関係者は「常務の件はとばっちりみたいなもんだが、視聴率が低迷する中でもカンテレって良くも悪くもストレートな番組作りをしていたから、批判は痛いのでは」と話した。

「テレビ局はコンテンツが一番。地上放送だけでなく動画、映画、いろんな形で届けていくのが、関西テレビの総合コンテンツメーカーとしての生きる道だと思います」と語る羽牟社長が今後、どういうかじ取りをするのか注目される。