米団治 還暦公演で米朝さんとのコラボ大ネタ披露

2019年06月13日 20時23分

独演会への意気込みを語った米団治

 落語家の桂米団治(60)が13日、京都市内で「南座新開場記念 還暦&噺家生活40周年記念独演会」の開催会見を開いた。

 噺家生活40周年と還暦を迎えた米団治は1月から全国各地で独演会を開催。京都南座(7月7日)で千秋楽を迎える。

 米団治は「10年前に米団治を襲名したときの初日公演も南座で、今回は千秋楽。節目節目に不思議なご縁を感じますし、非常にうれしく思います」と話した。

 人間国宝・桂米朝さんの子に生まれた米団治は、今回の全国公演で「米朝の演出は奇をてらわなくても、お客さんに伝わる。やっぱりすごい人やったんやなぁと畏敬の念が大きいですね」と、4年前に他界した父の偉大さを改めて思い知ったという。

 千秋楽では、米朝さんが掘り起こした大ネタ「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を、米朝さんの映像とのコラボレーションで披露する。

「米朝の映像と掛け合いするんですが、これはあの世の話。米朝があの世に行ったからこそ成立する。(2月の)新橋演舞場でも披露したんですが、違和感なくできたし、好意的に受け止めてくれたので関西でもやらない手はない」と自信を見せた。

 そんな米団治も還暦を迎え、体力は落ち、「人生の着地点を探さなあかん年齢になのかなと思いますし、今日が最後という気持ちでやっております」という。

 一方で「だからこそ、ふさぎこむんじゃなく、精一杯楽しもうと思ってます」とも話し、時間があれば、神社仏閣巡りを楽しんでいるという。

 気がつけば、先輩落語家の多くが鬼籍に入り、若手を引っ張る立場にある。米団治は「(前名の)小米朝のころに、祇園のお茶屋にそーっと遊びに行ったら、『2階に師匠いてはりますよ』と言われました。落語に『親子茶屋』ってありますが、ホンマにそのまま。でもね、米朝のすごいところは、昨日入門した弟子でもお茶屋の座敷に上げる。お茶屋は上方落語になくてはならないものですが、実際に空気を体感してないと演じられない。師匠にいただいた恩返しを後輩にしていくのも、我々の責務かなと思います」と語った。