ツェッペリン盗作訴訟に新展開 再審理の行方と著作権料の多寡

2019年06月12日 17時00分

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ

 1970年代を中心に活躍した伝説のロックバンド「レッド・ツェッペリン」の盗作騒動が新たな展開を見せている。

 同バンドの屈指の名曲とされている「天国への階段」が盗作かどうかをめぐる著作権侵害訴訟で、米サンフランシスコの連邦高裁は10日「盗作には当たらない」とした一審判決を破棄し、審理のやり直しを命じた昨年9月の決定に誤りがあったとして、高裁で再審理するとの決定を下した。

 米メディアによると、高裁が審理をやり直すのは極めて異例だという。

「天国への階段」は71年発表の「レッド・ツェッペリン4」の収録曲。米バンドの「スピリット」のギタリスト(故人)の代理人が、同バンドの曲「トーラス」との類似性を指摘し提訴していた。実際に聴き比べてみるとギターの雰囲気が似ていなくもないが、盗作というには決定打もない印象。この曲のリリースは1968年だ。

 レッド・ツェッペリンのギタリストで作曲者でもあるジミー・ペイジ(75)は、これまで盗作について「『トーラス』という曲の存在については知らなかった」と否定してきた。

 2016年に連邦地裁で出た判決は「盗作ではない」というもの。しかし、18年9月に裁判のやり直しとなり、そして今回、やり直しの判断が“やり直し”となったわけだ。

 40代のツェッペリンファンは「『天国への階段』は初めてコンサートで演奏されてから80年に解散するまでずっとセットリストに入っていました。ベストアルバムやライブアルバムにも収録されており、盗作となると著作権料は、莫大な金額になるんじゃないでしょうか」と影響を指摘した。

 ファンの間でジミー・ペイジはケチとして有名。裁判には並々ならぬ気合を入れているはずである。