12日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、痴漢行為や犯人と思われる男の顔写真がSNSで拡散されていることを取り上げた。

 電車などで、痴漢された女性や盗撮と思われる怪しい動きをする男の画像・映像が投稿されるケースが増えている。被害に遭った女性が撮影し「この人、痴漢です」と投稿するケースだけでなく、冤罪もあることから、SNS拡散の是非が問われている。

 顔写真の拡散について「やりすぎ」「ネットに出回ったら消えない」「冤罪だったら一生、取り返しがつかない」という声があるからだ。番組によれば、中国では「犯人告発は当然」という考えが大多数だったが、20人(うち男性2人)へのアンケート結果は「賛成4人」「反対16人」と反対が8割だったと伝えた。

 番組アシスタントの斎藤ちはるアナウンサー(22)は、ネットでの痴漢告発について「証拠になるので写真を撮ったり動画に収めるというのは自分を守るためにもいいなと思うんですけど、拡散することはリスクがある。その人に、また襲われるかもしれない。迷ってしまいます」と報復の怖さを語った。同局の玉川徹氏は「痴漢をなくす方法を考えたほうがいい」と指摘。「撮影するのは自己防衛ですが、電車の中にフェイクを含めカメラを設置したらどうか」とカメラ設置を推奨。「リアルタイムに外部に情報を流すのは監視になるから反対ですけど、事件が起こった後に確認できるし、撮影後に消えるようなシステムであれば抑止力になる」と私見を述べた。