宝田明“同期生”ゴジラにエール「正義の味方として末永く愛されてほしい」

2019年06月05日 16時41分

ゴジラと握手する宝田明

 怪獣映画の元祖「ゴジラ」(1954年)で知られる永遠の二枚目スター・宝田明(85)が5日、東京・新宿のゴジラ・ストアTOKYOで行われた「ゴジラ&宝田明 65周年記念イベント」(東宝主催)に出席した。

 現在、ハリウッド版の「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」が公開中。宝田は20歳で主演した第1作を振り返り「全長50メートルの設定に、こんな大きな怪獣がいるのかとビックリしたが、最初の撮影では絵コンテだった。のちに出来上がったゴジラは恐ろしくて、中に入っていた中島さん(スーツアクターの故中島春雄さん)から『宝田、怖がってないで来いよ』と言われたことを思い出す。今日は誰が入っているのかな?『おトイレに行きたい』と言っているみたいだけど」と、冗談を交えながら思い出を語った。

 続けて「映画は水物。東宝も観客動員が読めずに疑心暗鬼の中で製作したはずだが、ふたを開けると通路からやっとスクリーンがのぞけるという具合の大盛況。960万人もの方に見ていただいた。2作目は1200万人。概算すると、これまで米国版を含め1億人以上に愛された。ゴジラを同期生だと思っていたが、日本のみならず世界の方から愛され、はるかに天空高く舞い上がって雲上人になった」と“同期生”の飛躍に目を細めた。

 実は全6作に出演した宝田自身も、米国では“レジェンド俳優”として高い知名度を誇る。ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(2014)の上映時には「ゴジラ、アキラ」の大合唱が起こったというほどだ。

 米国のサイン会では、祖父、息子・、孫の3世代がゴジラの着ぐるみを着て来場するほど、幅広い世代に愛されている。「米国ではゴジラ=アキラとイコールで考えてくださる。大変名誉なこと。イミグレーションでは『あなたはゴジラのアキラですか』と尋ねられ、さっと通してもらえる。だから勝新みたいに麻薬を…そんなことはない」と、同世代だった故勝新太郎さんの麻薬所持事件をネタに笑いを誘った。

 宝田は「65年もの間、愛し続けてくださってとてもありがたい」と世界中のファンに感謝し「ゴジラは聖なるけだもので、彼自身もまた被ばく者の一人。品良く、りんして、これからは悪ではなく正義の味方、善のヒーローとして、末永く愛されてほしい。ゴジラよ、永遠なれ!」と、同期生にエールを送った。

 なお、宝田がプロデュースし、英国出身の彫刻家グレゴリー・ローズ氏と及川富之進鋳造所が製作した「南部鉄瓶ゴジラ」(100万円、総重量15・2キロ)は、世界限定65点で注文を受け付けている。