ピエール瀧被告 担当医の更生“太鼓判”に電気グルーヴ継続を希望

2019年06月05日 14時25分

地裁から出るピエール瀧被告を乗せたと思われる車両

 コカインを使用したとして、麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧被告(52=本名・瀧正則)の初公判が5日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役1年6月を求刑した。

 瀧被告は黒のスーツ、ネクタイ姿で入廷し、傍聴席に軽く会釈する場面も。小野裕信裁判官から職業を聞かれ「ミュージシャンをやっていましたが、所属事務所を解雇されたため、いまは無職になります」と答えた。

 起訴状などによると、瀧被告は3月12日ごろ、東京・世田谷区の別宅マンションの一室でコカイン若干量を吸引したとされる。

 瀧被告は20代のころからコカインなどを常習。ミュージシャンとして世界中を旅する中で、比較的に容易に違法薬物を入手できてしまう環境にあった。

「ミュージシャン以外の仕事も入るようになり、精神的に追い込まれていたのかもしれません。生活リズムの違いから、家族と会話する時間もなくなり、深夜の限られた時間に息抜きをと考えた時に、コカインに代わるものがなく、使ってしまいました」

 重要なのは、そうした環境から身を引くことだ。瀧被告は薬物の入手ルートとなった知人女性とその夫であるテクノDJの連絡先を弁護士同席のもと、削除。“使用現場”となった世田谷区のマンションも今月いっぱいで解約するとした。法廷では「今後は家族で悩みを共通し、違法薬物に手を出さないよう監督していきます」という妻の嘆願書も読み上げられた。

 現在、同被告は家族と過ごす傍ら、薬物治療の専門施設に通院。証人出廷したのは同施設の担当医で、瀧被告は臨床心理士とマンツーマンで全24回のプログラムを受けている最中という。

 その上で担当医は「瀧被告の薬物依存度は低く、更生の確率は高いと思います」と断言。論拠に家族や知人の献身的なサポートを挙げた。

 同被告も「これからは自分1人で(悩みを)解決せずに、言い方は変ですが、家族や知人に甘えていこうと思います。逮捕を機に、もう一度やり直していきたい」と力強く語った。

 裁判官の問いには、はっきりした口調で答えた瀧被告。今後については「ミュージシャンとしてやらせていただけたら…」と話し、石野卓球(51)とコンビを組む「電気グルーヴ」として、まずは“復帰”を視野に入れていることを明かした。

 この日の裁判には一般傍聴席21席に対し、1266人が列を成した。判決は18日に言い渡される。