金のラメ入りスーツ姿で、赤いハンカチをくわえながら「すまんの~」「笑えよ~」。大金持ちのおぼっちゃまキャラで人気を博した漫才コンビ「横山たかし・ひろし」の横山たかしさん(本名・山高孝)が1日午前3時51分、多臓器不全のため、大阪市内の病院で亡くなっていたことが2日、分かった。70歳だった。

 所属事務所によると、たかしさんの遺志で密葬がすでに執り行われ、後日、お別れの会を検討しているという。

 愛媛県出身のたかしさんは1968年、松竹新喜劇俳優・曽我廼家明蝶主催の明蝶芸術学院に入学し、相方の横山ひろしと出会った。同年、故横山やすしさんに弟子入り。ホラ吹き漫才の第一人者として活躍し、おぼっちゃまキャラは91年ごろに確立した。

 2014年に腰部脊柱管狭窄症を発症。約1年間、活動を休止したが、車イスで舞台復帰した。昨年12月に行われた「松竹名人会」が最後の舞台となった。