がんに勝った戦隊ヒーロー・坂元亮介 フランスで日本文化を普及

2019年05月30日 19時33分

Japan Expo 2019に参加する坂元亮介

 あの正義の味方が病をやっつけた! スーパー戦隊シリーズ第8作「超電子バイオマン」(1984年、テレビ朝日系)のレッドワン役で知られる俳優の坂元亮介(59)が30日、東京・港区の国立新美術館で行われた「Japan Expo 2019」プレス発表会に出席した。

 欧州最大の日本ポップカルチャーの祭典は、今年で20周年を迎える。坂本は「35年前、24歳だった当時、1年間だけ地球を守っていた。あのころはまさかスーパー戦隊が令和まで続くとは思わなかった。ジャパンエキスポ20周年にお招きいただき光栄。今回はブルー、ピンク、グリーン、イエローの全員が揃う。最初で最後だと思う」と、イベントを心待ちにした。

 バイオマンはフランスで初めて放送されたスーパー戦隊モノ。放映が始まるや現地のちびっ子たちのハートをがっちりととらえ、社会現象になるほどの人気を誇った。レッドワンを演じた坂元の認知度も高く、16年前にJapan Expoに出演した際は4万〜5万人もの観客に囲まれたという。「フランスの方から僕が人気と聞いて、自分の目で確かめたかった。行ってみたら本当にすごかった」と苦笑する。

 実は5歳から日本舞踊を習っており、14歳で名取、17歳で若柳流の師範名取になった。「今回は日本舞踊も披露させていただく」と、さらなる日本文化の普及に目を輝かせた。

 182センチの長身。中年太りもなく、スラッとしたスタイルは当時のままだ。顔の色艶もよく、全身から若々しさがみなぎっており、とても還暦前には見えない。

 実は坂元は2016年5月に食道がん(ステージ3)と診断され、余命1年と宣告された身だった。同年11月に出演した「爆報! THEフライデー」(TBS系)では、全身管だらけとなった入院中の痛々しい姿が放送された。

 それから3年。世界中から寄せられた応援メッセージに元気づけられ、つらい抗がん剤治療を乗り切った。正義のヒーローが病に打ち勝ったのだ。「おかげさまで完治して、すっかり元気になった。現在は歌手としても活動しており、体力的にフランスに行くのも問題ない」と、完全復活を宣言した。25キロ体重が減ったことが逆に若さにつながったのだろう。はつらつとした姿は、5年生存率30%をまるで感じさせない。

 一方、同番組で報じられた借金の問題は依然として残っているようだ。「その件については、頑張っているのでよろしくお願いします」と語るにとどめた。このイベントをきっかけに世界を股にかけ活躍すれば、完済の日もそう遠くないだろう。

 Japan Expoは、声優の平野綾(31)、漫画家の永井豪氏(73)、松本零士氏(81)、アニメ監督の富野由悠季氏(77)、歌手のMIWA(28)、大塚愛(36)らをゲストに招き、7月4〜7日にパリ・ノールビルパント展示会場で行われる。