メンタリストのDaiGoが28日、都内で行われた「ニコニコチャンネル」の事業発表会に出席した。

 DaiGoは現在、月額有料会員数10万人を突破。累計ユーザー課金額6億円超で、4月に6000万円の売り上げを記録し、同サービスの月額入会数ナンバーワンとなっている。

「最近、うちの弟のほう(東大ナゾトレの松丸亮吾)が有名なDaiGoです。謎解きの兄です。僕が名字を隠してテレビに出たのに、あいつは何のちゅうちょもなく出しやがって。でも、僕はもうあまりテレビに出ないので大丈夫」と余裕の表情を浮かべた。

 緻密な計算を駆使し「本の売り上げとテレビへの出演に相関関係はほぼない」との結論に達し、現在は3回に2回はテレビ出演のオファーを断っているという。人の心理を見事に読み解くテレビ企画は大人気だったが、現在は軸足をネットに移している。

「テレビのお偉いさんにヘコヘコするのが嫌だった。無料で広告収入が主なユーチューブに一日3回動画を投稿し、それを導入にしてサブスクリプション(定額制)のニコニコに誘導する。無料はタダなのにクレームばかり言ってくる面倒くさいユーザーばかり。誰もお金を払ってまで冷やかそうとは思わないので、ニコニコは圧倒的にユーザーの質がいい。僕は勉強会みたいなチャンネルにしている」とニコニコ動画を絶賛した。

 一般的に月額サービスは月末に退会者が増える傾向にあるが、DaiGoは逆に月末に加入者を獲得している。徹底したトラフィック分析のノウハウを生かし、他のニコニコチャンネルをプロデュースして人気コンテンツに育てたほか、すでに地方での講演を減らして、自宅から“オンライン講演”で儲ける方法にシフトしている。友人の山Pこと山下智久(34)も会員のようだ。

 すでに億万長者となり、セレブ生活を満喫。庭の森をはだしで歩きながら、効率よく思索にふける。「家の本棚に囲まれた部屋で、スマホに向かってしゃべるだけで仕事がほぼ完結する。上で一日10冊、本だけ読んでいれば幸せという僕に向いている」という。

 月額540円以上の価値があることを、一日1時間、月数回配信中。夏野剛社長(54)からは、生まれ年の1986年産ロマネコンティを贈られ、ご満悦だった。ちなみに車が買えるほどの値段だとか。

 同社長は「『落ち目、オワコン』と言われている割には伸びている。プレミアム課金ユーザーが徐々に減っているが、総アクセス数は下がっていないのがニコニコの特徴」と指摘。2019年3月期には、月額会員数が30万人増の100万人を突破し、過去最高の伸び率となった。年間ユーザーの課金額は55億円超。「かなりいい数字ではないか」という。

 ちなみに売り上げトップ100チャンネルの運営者は、平均収益が年間2000万円以上、トップ10は1億円超となっている。現在、月額有料チャンネルは1470チャンネルある。なお、司会は元日本テレビの馬場典子アナ(45)が務めた。