アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー、田口淳之介容疑者(33)と“内縁の妻”小嶺麗奈容疑者(38)が大麻取締法違反(所持)容疑で関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された事件で、押収された乾燥大麻はすぐに使用できる状態で常習性が疑われることが24日、分かった。

 麻薬取締部は22日午後1時45分ごろ、東京都世田谷区内の自宅マンションで乾燥大麻数グラムを所持したとして、同容疑で2人を現行犯逮捕した。

 捜査関係者によると、田口容疑者宅から押収された「グラインダー」は大麻を砕く器具で常習者が使うものだという。

 また、押収された乾燥大麻も常習者が好む幻覚作用が強い「バッズ」と呼ばれる花の部分だったことも分かった。

 2人には今後、厳しい取り調べが待っているのは間違いない。マトリの狙いは、本紙が昨報したように芸能人、スポーツ選手などがつながっているドラッグの“六本木ルート”の解明だ。マトリは10年以上前からこのルートを追っていたと言われる。

「今回は“執念の捜査が実った”とも言えるが、実際のところ、マトリ内部から聞こえてくるのは不満の声が多い。というのも『大麻でしか逮捕できなかった』ということが不満のようだ」と、薬物問題に詳しい事情通は声をひそめる。

 10年以上前から“六本木ルート”を追っていたマトリにとって田口、小嶺両容疑者が捜査線上に上がってくるのは必然的なことだった。

「2人の交際は10年以上前から続いていた。そのころからマトリはマークしていたが、『2人とも覚醒剤をやっている』との情報もあった。まあ交際している男女の場合、“シャブセックス”を疑うのは当然のこと。それでずっとマークしていた」(同)

 もちろん大麻取締法違反も重大な犯罪には違いないが、依存性は覚醒剤の方が強いことは有名。「これからの捜査は“六本木ルート”を解明して他の芸能人などを芋づる式に挙げる狙いはもちろんあるが、それに加えて田口、小嶺両容疑者が覚醒剤、もしくは麻薬にも手を出していないか、厳しく追及することになる」(同)

 今後の捜査が注目される。