辻仁成氏「ママ友」から着想得て20年ぶり恋愛小説

2019年05月22日 17時10分

辻仁成氏

 芥川賞作家の辻仁成氏(59)が22日、東京・港区の「文喫 六本木」で行われた長編恋愛小説「愛情漂流」刊行記念イベントに出席した。

 辻氏が「冷静と情熱のあいだ」以来、20年ぶりに恋愛小説を書き下ろした。2019年の東京が舞台で、子供が同じ幼稚園に通う2組の夫婦が、それぞれ抱える「性と愛」の問題に揺れる姿を描く。

 作品の着想を得たのはなんと「ママ友」だった。辻氏もシングルファーザーとして子育てと作家業に奮闘するが「主婦の友達が多いので、悩みを聞いたり、人生相談をするんです。ママ友の悩みを聞いていると『そういうことで悩んでいるんだな』と思いました」とリアルな悩みが、創作意欲をかき立てたという。

 一人息子には「どちらかといえば、あまり読んでほしくない。いずれ本当のことも分かるだろうけど、今は」と苦笑いで父親としての気持ちを表した。

 自身の恋愛について聞かれると「今は子育てを一生懸命に頑張りたい」。リポーターから「子育てが終われば?」と再度問いかけられると「そこは許していただきたい」とちゃめっ気を見せた。