「ミス慶応コンテスト」対立2団体の主張

2019年05月23日 11時00分

慶応大学がミスコンをめぐって揺れている

 女子アナの登竜門として知られる「ミス慶応コンテスト」が、今年は2つ行われる異例の事態になっていることは本紙でもお伝えした通りだ。そうしたなか、それぞれの主催団体が取材に答えた。一体なぜこんなことになったのか。そして歩み寄ることはもうないのか。2年連続の開催となる「ミス慶応コンテスト2019実行委員会」と、新規参入した「KOPURE」の展望を探った。

 過去のミス慶応コンテストは「広告学研究会」が主催していたが、2016年に集団強姦問題を起こして(書類送検された学生は全員不起訴)解散し、16年の同コンテストは中止になっていた。翌年は別団体がミス慶応という名称は使わずミスコンを開催。18年に実行委員会が発足し、ミス慶応を復活させた。

 そして、今年も実行委員会が開催を宣言。ところが、新団体KOPUREも開催を告知し、5月上旬に実行委員会から7人、KOPUREから6人がコンテストに出場するファイナリストとしてそれぞれ発表された。どうしてこんなことになったのか。

 実はKOPURE立ち上げには、実行委員会の運営に不満を持った昨年の出場者が協力していたという。

 実行委員会の代表者は「昨年のコンテストは初めてということもあって協賛がなかなかつかず、メディア露出もあまりさせてあげられなくて、出場者を満足させることができなかった」と振り返った。

 両団体の間では内容証明のやりとりがなされ、同じ大学の学生同士にもかかわらず、双方が弁護士を立てる事態になっている。

 また、実行委員会側は機密情報が漏れているとして“スパイ”がいるのではと疑心暗鬼になったこともあるという。

 今後、両団体が協力する可能性について、実行委員会の代表者は「平行線をたどるでしょう。話し合いも詮のないこと」とコンテストの一本化を否定。

 一方のKOPURE担当者は「(実行委員会の)ご意向を伺うことができておりませんので、回答致しかねます」とした。

 毎年11月の三田祭で行われてきた注目度の高い同コンテストには、人もカネも集まるゆえに世間からは利権争いにも見られがちだ。なぜ開催したいのか。

 実行委員会代表者は「主催すると何か利権があるわけじゃない。就職活動中で自分の人生を考えたらバカだと思うが、こういう事態になって7人を見捨てられない」と訴える。

 KOPURE担当者も「かつての権威あるミス慶応コンテストを復活させたい」と殊勝に語る。

 両者の言い分を踏まえれば、コンテストが別々に行われるのは確実。それぞれの進み具合はどうなっているのか。

 実行委員会側の強みはすでに賞金と協賛が決まっていることだ。女性ファッション誌「Ray」の密着取材もあり、昨年の反省であるメディア露出は万全。さらに、大学ミスコンをまとめるサイト「ミスコレ」にも掲載された。代表者は「ミスコレに載っている大学しか出られないイベントがあり、掲載されるかどうかは大きい。『ミスオブミス』にも出場できます」。ミスオブミスとは大学ミスコンの中でトップを決めるコンテストのことだ。

 それでもKOPURE側は、話題性で勝っている。元アイドルが出場してニュースになったこともあり、出場者のツイッターのフォロワー数は実行委員会側の出場者よりも上。ミスコレに掲載されない分、自分たちでメディア露出を考えていかなければならないが、KOPURE担当者は「企画の詳細に関しましては、確定次第ウェブ、SNS上で公開させていただきます」。

 両団体とも慶大には公認されていないので三田祭での開催は不可能だが、フィナーレは三田祭に合わせて秋になる見込み。一本化は無理でも切磋琢磨して盛り上がれば面白くなりそうだ。