“炎上クイーン”“お騒がせタレント”の異名を取る歌手のmisono(34)が19日、福岡のベルクラシック福岡大濠と山口のベルクラシックマリアージュ下関で、トークショー「ウチが思う結婚」(入場料2000円)を午前と午後の“ダブルヘッダー”でこなし、会場は満席となった。

 misonoは18日のブログで、9日に精巣がんで手術を受けた夫のドラマー・Nosuke(29)について「『さらに変わり果てた姿』が、衝撃的すぎて…集中治療室を1分くらいで、出ました。何も出来ないし、見てられなかったし…」「精神的にも体力的にもスケジュール的にも金銭面も、全てにおいて限界だったし…もうこれ以上は、耐えられません」とつづり、心配されていた。

 だが、その後に芸人のたむらけんじが自身のインスタで「Nosukeに会いに行って来た。めちゃくちゃ元気やったがな!!」と笑顔の3ショットを掲載。回復ぶりに安堵の声が上がっていた。

 misonoは「Nosukeは闘病生活中だが、彼のブログは闘病生活を感じさせないほどクスッと笑わせてくれる。他の人にはできないこと。これが闘病中の方やその周りの方の支えになれているのでは」とコメント。

 続けて「ボランティア活動やチャリティーのようないいことをやっても、結局は偽善者と言われて批判される。募金活動をして寄付をしたと自分で書くことがニュースになり、その施設にスポットが当たればと思っているだけなのに。それを利用して売れようとしている、知名度や好感度を上げようとしているとバッシングされる」と訴えた。

 さらには「看病している側の気持ちは、看病している人にしかわからないから、発信し続けたい。misonoが出ると『なんで嫁がしゃしゃり出てくるんだ、でしゃばりやがって』と言われるが、少しでも病気の早期発見につながってくれればそれでいい。皆の幸せや元気、笑顔につながれば。でも、『仕事している場合か、そばにいろよ、仕事と家族、どっちが大事なんだ』と言われてしまう。自分の文章力がないせいなので、自業自得なんだけど」と苦笑した。

 当初はまばらな客席を想像していたが、ふたを開ければ大盛況。「ネットで叩く人もいるが、実際に現場に来れば、こういう方々もいらっしゃると真実がわかる。目の前の景色を信じて、また明日から頑張れる」と観客に感謝し「こういうのはもちろんメディアに出ない。いいことはニュースにならないから!」と自虐的につぶやいた。

 ネットを荒らす“アンチ”の存在については「misonoの言動を逐一チェックして、ニュースをわざわざ張り付けて『クソ』『死ね』と書いてくださっている。わざわざ見つけて、わざわざ書くには、相当な時間と労力が必要。さらに、フォロワーにも拡散してくださっている。だから、アンチの方々にも感謝したい」と言及した。アンチmisonoもまたmisonoファンという、懐の深い捉え方をしているようだ。

 この日は、会場に元アンチmisono派で、後に共演するほどの仲良しになった有名ユーチューバーが来場。「会えば同じ人間なんやから、分かってもらえるはず。皆、ストレスがたまっているだけじゃないかな」と笑い飛ばした。

「バラエティーだとウチウチ言っているイメージでしょ。それはそういうイメージでオファーされて、うるさくしていないと使われないから。お金をもらって仕事をしているわけで、呼ばれるだけありがたい。呼ばれない、映らない方が芸能人としては悲しい。ウチウチと言っているところが放送されるのは、スタッフさんの愛だと思っているし、本当に嫌われていたら共演者の方にイジられもしないので」

 Nosukeの回復が進んでいるのか、いつものように前向きで底抜けに明るいmisonoが復活していた。