「紫綬褒章」オール巨人 漫才の次は紅白出場?

2019年05月21日 11時00分

受章を喜ぶ巨人(左)と阪神

 ベテラン漫才コンビの「オール阪神・巨人」(阪神=62、巨人=67)、歌手の石川さゆり(61)らが、令和初となる春の褒章で、学問や芸術文化分野における優れた業績を挙げた人に贈られる紫綬褒章を受章することが分かった。漫才師として多くの栄誉を手にした巨人が次に本気で目指すのは、歌手としてのNHK紅白歌合戦初出場だ。

 会見を開いた巨人は「身に余る光栄で誇りに思っている。これからも頑張らないと、と思いました」。阪神は「1か月前まで脳梗塞で入院してたが、幸い舞台復帰もできた。その後、すごい章をいただいた。神様がいれば『まだやめるなよ、頑張れよ』と言ってくれてるのかもしれません」と感慨深げに語った。

 巨人といえば、3月にテレビ番組の企画で髪を金髪にチェンジ。すっかり板についてきているが、「(授与)式に行くのに頭をどうしようかと…。このまま行っていいのか、黒に戻すか。皆さんどう思います?」と報道陣に逆質問。「金髪のままでいい」という意見が大多数を占めたが「息子が『絶対に黒で行かなアカン。失礼や』言うんですわ…」と、なおも決めかねていると、阪神が「中をとって金と黒、半々で行こ」と提案し、笑わせた。

 1975年にコンビ結成し、息もピッタリの2人だが、同世代の多くの漫才コンビが解散を決断したように、巨人も「45歳くらいでやめたかった。どこの漫才師もそうですが仲が悪い。僕が親のような感覚で道を外さんよう厳しくしてきたので、周りからは『巨人ちゃん、厳しい』と言われたし、阪神ちゃんも『何じゃコラ、ボケカス』とイライラしてた」という。

 それでも「阪神ちゃんも借金問題や離婚、再婚を経験。家族ができて普通の人間に変わった(笑い)。それで、もうちょっと続けようか」とコンビを継続。「僕らは他人ですけど、兄弟・家族以上に一緒にいてる時間は長い。阪神ちゃんが入院した時も『家族以上の者や』と言うたら、病院の人が中に入れてくれた」と話すと、阪神も「私生活は離婚したけど、コンビは離婚しなかった」とコンビ愛に胸を張った。

 今後の目標について、巨人は「後輩に『うまいな、おもろいな』と思われる漫才をやりたい。50周年もやらなアカンかな。ずっと劇場が好きで、劇場での漫才はテレビでは絶対にしないので、ぜひ劇場に来てほしい」とアピールした。

 巨人には漫才以外にも実現させなければならない夢がある。歌手としても活躍することだ。2016年リリースの「男の子守唄」は男性を中心に支持を受けた。「北酒場」などを手がけた作曲家の中村泰士氏も「あの歌が大好きでファンなんです」と語っている。

 芸能プロ関係者は「巨人さんは芸人にならなかったら、歌の世界に行きたかったそうですし、歌も中途半端ではなく、きちんと形にしたいと考えている。今回の受章で、改めて漫才をしっかりやっていきたいと意欲を示しましたが、音楽についても本気ですよ。新曲も計画しているそうで、本気で紅白出場も狙っています」。

 巨人が大みそかの夢の舞台で歌う日は来るか。