ジャン・レノも応援・カジノ誘致合戦で和歌山の勝算 大阪当確で残枠2

2019年05月18日 17時00分

和歌山へのIR誘致をアピールしたジャン・レノ

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の各自治体による誘致合戦が熱を帯びている。

 最大3か所となる開業エリアの区域認定は2021年前後になるとみられる。次の区域認定数の見直しはそこから7年後とあって、第1弾に乗り遅れまいと各自治体は懸命にアピール合戦を繰り広げている。

 有力とされているのは大阪だ。25年大阪万博の開催が決定したことでIRも確実といわれる。この観測に泡を食っているのが長くIR誘致に動いてきた和歌山県だ。関西国際空港から車で約30分に位置する和歌山マリーナシティに誘致を表明している。ただ、大阪がIRを設置する大阪湾の夢洲と近すぎるのではないかというのだ。

 17日に都内で行われたIRのシンポジウムで和歌山県企画部企画政策局の横山達伸局長は「大阪が認定されれば(和歌山は)難しいといわれるが、政府は地域のバランスは求めていないと明確に回答している。大都市だと同じようなIR施設構造になる。地方にある歴史や文化、自然と相乗効果のあるIRは意義がある」と地方ならではのメリットを強調した。

 この地方リゾート型のIRに賛同しているのがフランスのIR事業者「グループ・ルシアン・バリエール」だ。日本通で知られる俳優のジャン・レノ(70)を公式ブランド大使に任命し、来日。17日の会見でレノはちゃめっ気たっぷりに日本語で「どうして和歌山? 大阪が近いのでは」と率先してバリエール社側に逆質問する場面もあった。

 同社のストロック日本支社長は「大阪と隣接していることはアドバンテージになる。シンガポールでも選択肢(2か所のカジノ)があることでさらに多くの人が足を運んでいる。和歌山にはパンダ、マグロ、高野山、熊野古道、美しい自然…と大阪にない、良い点があり、相互的な関係だ」と力説。レノも納得の笑みを浮かべた。

 ほかに有力とされるのは北海道苫小牧市、長崎県といわれるが、大阪―和歌山で3つのイスのうち2つは埋まるか。