読売テレビは13日、「かんさい情報ネット ten.」の企画「迷ってナンボ!」が10日に放送した内容が「人権上、著しく不適切な取材を行い、その内容を放送致しました」として謝罪。同企画を「当面の間、放送休止する」と発表した。

 同コーナーのロケ企画で「常連客の性別が分からない」という従業員の依頼を受けて一般の客を調査。性別や恋人の有無などを質問したり、免許証や保険証を確認、胸を触ったりして性別を確認した。同番組コメンテーターの作家・若一光司氏(68)は放送直後、「よう、こんなの放送できるね」と怒りをあらわにすると、出演者が沈黙するひと幕もあった。その後、ネットを中心に「人権無視」「プライバシーの侵害」と炎上した。

 同局は「視聴者及び関係者の皆様に深くお詫びします」と謝罪。「人権に関して強く意識すべき放送局である当社がこのような事態を招いたことについて、当社としては、重く受け止めています。当該放送に至った経緯を詳細かつ徹底的に検証するとともに、今後はこのようなことが無いように再発防止に向けた具体的な対策に早急に取り組み、視聴者の皆様からの信頼回復に向けて努めてまいります」と再発防止を約束した上で「『迷ってナンボ!』につきましては、当面の間、放送を休止いたします」と発表した。