元TBSアナウンサーの久保田智子(42)が8日、東京・港区の在日米国大使館で行われた映画「RBG 最強の85才」の公開イベントに出席した。

 タイトルのRBGとは米国の最高裁で最高齢の女性判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの略。女性やマイノリティーの権利発展に努めてきたことで、国民的人気を誇っている。ギンズバーグの半生に迫った映画は、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされるなど、高い評価を得た。

 米国大使館報道官補のラグレッタ・ニクルス氏とトークショーに臨んだ久保田は、映画を見るのはこの日で2度目といい「何度見てもいいなと思いましたね。スカッとするというか、ところどころ涙を流したくなる。〝権利〟って女性にもあるんだよというところが素晴らしいなと」と感想を述べた。

 久保田は2017年にTBSを退社してから、米コロンビア大学大学院でオーラルヒストリー修士号を取得。現在は東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍している。ギンズバーグの人気について「ポップスターというのがしっくりくる。あらゆる階層の人から支持されている」と米国滞在中に感じたという。

 米国では女性の権利拡大などを求めたムーブメントが巻き起こっている。久保田は「この映画がいま必要とされる背景を考えてみると、興味深いなと思います」と話した。

「RBG 最強の85才」は10日に公開される。