立憲民主党の有田芳生氏が3日、ツイッターを更新し、安倍晋三首相(64)を批判した。

 安倍首相は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との日朝首脳会談実現に向け、本格的に調整を開始する方針を固めた、と一部で報じられた。拉致問題の進展を条件とせず、まずはこう着状態の打破を狙うという。

 しかし、有田氏はこの方向転換に反発。

「北朝鮮は『拉致問題は解決済み』の立場を変えていません。それでも会いたいというのでしょうか。『やってる感』ではもたなくなった安倍政権の焦りは、もはや『やけっぱち外交』です」と安倍外交を批判した。

「水面下ですでに申し入れたのでしょうから、問われても否定するしかありません。北朝鮮が乗ってこないならなかったことで終わります」と過度な期待に警告した。

「今月に行われる拉致の『国民集会』で首相が何を語るのか。『救う会』がこの報道にどう反応するのか」と、振り回されるであろう関係各所の胸中も察した。

「日本が前提条件をつけないといっても事前の交渉が必要です。そのとき北朝鮮側は条件をつけてくるでしょう。日朝平壌宣言の遵守です。国交正常化を基本に過去の清算を求めますから、それ保証しなければ実現は厳しいでしょう」と分析。

 それを受け入れる覚悟は安倍首相にないとし「この報道はすぐ否定される予感があります」と話題作りに終わるとの見方を示した。