ノンスタ井上 SNSの罵詈雑言は気にしない「言葉に熱量がないから」

2019年04月26日 20時32分

出版記念イベントを開いた井上

 お笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介(39)が26日、都内で著書「SNSをポジティヴに楽しむための30の習慣」(ヨシモトブックス)の出版記念イベントを開いた。

 日めくりカレンダーなど、井上のポジティヴシリーズは累計で20万部を突破しており、ちょっとした人気作家だ。キモキャラのためにSNSで罵詈雑言を浴びるが、前向きにさわやかな“ポジティヴ返し”で切り抜け、話題を集めてきた。

 井上は「直接話す以外に、人と人が仲良くなるツールとして、やはりSNSは優れている。僕は実際、男女問わず友達が増えた。だから、もうちょっとSNSについて考えてみよう、うまく使えばいいものだよと伝えたい。SNS疲れしている若者も、かたくなに使わない人にも、楽しいものだと分かってほしい」と出版意図を明かす。

 過去にはツイッターに「死ね」と70回連続で書き連ねられたメッセージが来たことがあった。「『これを書いている間に誰かに優しくできますよ』と返した。できる限り世の中にポジティブな人が増えれば、ハッピーになると思う。面と向かって言われると傷つくが、SNSだとそうでもない。言葉に熱量がないので。街で周りを囲まれて全員から『死ね』と言われたら、さすがに僕でも傷つく。ただ、落ち込んでも翌日には負の感情を持ち越さないと決めている」という。

 先日、台湾に一人旅をした。SNSで「費用は俺が持つ」と同行者を募ったが、男女合わせて4000人の友達全員からスルーされた。それでもめげずに旅を楽しんだが、追い打ちをかけるように「もう帰ってくるな」とのメッセージが寄せられたという。

「『君の笑顔が見たいので帰るよ』と返事をした。コツは、言われた言葉を深く捉えないこと。嫌な気持ちになってしまうので。語弊があるかもしれないが、しょせんはインターネット。ダイレクトな声とは違う。そこを自分なりに楽しむようにすればいい」

 M—1で優勝して全国区になるまで、ファンレターには全部返事をしていた。今もダイレクトメッセージで寄せられる悩み相談には、すべて目を通す。

「たくさんくるので全部は返せないが、手が空いたときに返事している。俺はめちゃくちゃ優しいよ。俺の2、3行が、その人の生きていく力になるなら、喜んでしてあげたい。さすがに全員には返事できないので、こういう本で伝えられればと思う」

 この日も遠方から熱心なファンが駆けつけ、井上は一人ずつ丁寧に接していたが「これだけ優しいんだけど、俺はなかなかファンが増えないんだよ」と冗談っぽく笑みを浮かべた。