18日のフジテレビ系「バイキング」は、競技日程が発表された東京五輪を特集した。

 酷暑の中での競技実施に不安が高まっている男女マラソンは当初の予定を1時間繰り上げ、午前6時スタートとなった。

 ところが、女子マラソンが行われる8月2日(男子は9日)の昨年の最高気温は37・3度の猛暑日だった。

 午前6時の段階でも28・5度、ゴールが予想される同8時には31・4度まで上昇しており、来年も選手にとって過酷極まりないレースとなる可能性がある。

 組織委員会や関連各所と連携して暑熱対策に力を入れ、アスファルトを改良したり、打ち水をまくことを検討。しかし、どこまで効果があるのかは疑問だ。

 選手のみならず、沿道で声援を送る一般市民やボランティア、警備員の健康も危惧される。

 MCの坂上忍(51)はスタート時間が早朝になったことについて「選手の方はこの時間に合わせるのが大変かもしれないけど、暑さのことを考えたらこっちのほうがいいでしょうね」と理解を示しつつも、予想以上の高温に驚きを隠せず。

「夜の3時にやったらどうかな? 時間を前倒しするっていうほかに対策が必要になってくるんじゃないの」と疑問の声を上げた。

 東京五輪は日本で最も暑い時期に開催が決定した。元プロレスラーのアントニオ猪木参院議員(76)らスポーツに詳しい一部の議員からは時期を秋にずらす案も出ていたが、認められなかった経緯がある。