テクノユニット「電気グルーヴ」のメンバー・石野卓球(51)が17日、東京・新宿LOFTで行われたライブにDJとして出演した。麻薬取締法違反の罪で相方のピエール瀧被告(52)が3月12日に逮捕されて以降、報道陣の前に姿を見せるのは初めて。

 この日は黄色のマニキュアを両手に塗り、帽子にサングラスといういでたちで午後5時半ごろに会場入り。送迎車からは周りを関係者にガッチリガードされ、拳を握り踊りながら登場した。

 卓球が投稿したツイッターによれば、このポーズは「ガッツポーズじゃないよ!許してニャン!なのに!」とのこと。報道陣から「ピエールさんと何か話をしたんですか?」と質問が飛ぶと「エロい話」とおちゃらけた。

 音楽関係者は「この騒動を楽しんでいる。自身のプロモーションの場だと考えているフシすらある」と話す。事実、この日のチケットはソールドアウトだ。

 ライブは午後6時半過ぎに開始。電気グルーヴのヒット曲「Shangri-La」や、80年代テクノを中心に披露。音楽家・坂本龍一が所属した「YMO」の楽曲「東風」も披露したという。ファンは「卓球さんは3時間ぶっ通しでDJをしてジャンプしていました。前列のファンは踊りまくりで大盛り上がりでした」と話した。

 午後9時半ごろにライブは終了。会場の外が報道陣やファン、やじ馬でごった返す中、卓球は再び踊りながら出てきた。報道陣からの「解散はしないんですか?」という問いかけに対しては「するかよ、バーカ!」と意気軒高だった。

 別の音楽関係者の話。

「卓球は批判の声も含めて、話題になればなるほど『焼け太る』とツイートしていたが、これは当たっている。新規ファンも急増しているし、おいしいことしかない」

 卓球はこの騒動をうまく利用しているようだ。