【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】芸人人生における最大のギャンブルは、「売れるか売れないのか」とよく言われるが、日々そういう人生を送っているだけに、たまにカジノに行くと火がつきやすいのも事実だ。

 平成ノブシコブシの吉村崇は、火がついてしまうと止まらなくなってしまう。芸人仲間らと正月休みにラスベガスのカジノに行った時のことだ。パンサーの向井慧によると「吉村さんとピース又吉さんとカジノざんまいでした。吉村さんが、カッチカチでしたよ。300万負けて、もう本当に後半は変な感じで、50万円をポーンと、1/2でポーンみたいな、変なテンションになっちゃって。『コイツ、負けるな』って思いながら見てましたよ。もう、負ける人のゾーンに入ってたんで」という。吉村は歯止めが利かないタイプのようだ。

 加藤茶も「8時だョ!全員集合」の全盛期には豪勢に遊んでいたらしい。

「これ、マジな話、1億近く負けたな。やっちゃったよ。まあね。カジノだけじゃなくて、いろんなショーをやってるじゃない。それで、『全員集合』で使えるネタがあるかなって思って。それで、行ってたわけよ。いろんなネタを、ずいぶんともらったよ。ヒゲダンスは、志村がある日、『加藤さん、ヒゲつけて燕尾服を着て、なんかできないかな?』って言ってきて。やっぱりラスベガスで見た雰囲気を思っているところがあるんだよね」と振り返る。

 きっとヒゲダンスで、その負けを取り戻しているに違いない。

 その一方、カジノに興味がないのが、マージャンや競馬好きを公言する爆笑問題の田中裕二だ。

「俺ね、正直、あんま興味ないんだよね。やったことないし。昔、ラスベガスは行ったことあるんだけど。なんつーのかなぁ、これは勝てねぇよって思っちゃうんだよね。全部をディーラーの人が操縦しているっていうか。スロットとかも、あんまり信用できないっていうか。『どうせ出ないだろう、こんなの』って思っちゃう方だから」

 極楽とんぼの加藤浩次は、芸人として売れていない時代に、競馬やパチンコにハマり、借金が300万円までいってしまったことがあるという。

「借金を返しても返しても利息だけでね。そんな時にアルバイトをしていたスナックの常連さんに『芸人として売れるか売れないのかが一番のギャンブルなのに、なんでそんな小さいギャンブルしてるんだ』と言われて目が覚めたんです。その通りだなって。芸人として売れるなんて、ほんと一握りの確率なのにって。それでギャンブルは一切やめて、今もやっていません。その人がその話してなかったら、俺は今ここにいないと思うんですよ。だから言ってもらえて良かったなあって」とギャンブルを断ち切ったきっかけを語っている。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。