地下アイドル「仮面女子」の猪狩ともか(27=スチームガールズ)が11日、ブログを更新し、不慮の事故からの1年を振り返り、周囲の支えに感謝した。

 猪狩は昨年4月11日、強風により倒れた看板の下敷きになり脊髄損傷による両下肢まひとなった。それでも「仮面女子を続ける」と決意し、リハビリを重ね同年8月、車いす姿でステージに復帰した。以前のように“毎日ライブ”はできないが、講演やラジオ出演、パラスポーツ挑戦と活動分野を広げている。

「新しい道を歩んで1年。」のタイトルで投稿したブログでは、事故の直後の心境やリハビリ生活などを振り返った。猪狩の復帰はメンバーやファンに大きな感銘と勇気を与えたが「私は皆さんが思ってくれているような強い人じゃありません。“乗り越えた”なんてことはなくて、今までもこれからも常に向き合っていくものなんです」としている。それでも「ただ、一番思うのはやっぱり『生きててよかった』ということ。足が動かなくなっても生きてるから何だって出来る!!」とつづった。

 また「今まで、たくさんの方に応援して頂きました。たくさんの方に支えて頂きました。いつも本当にありがとうございます」と感謝の言葉を並べ「今後も前向きに明るく!頑張ります!!」と結んだ。

 猪狩は5月1日に行われる仮面女子のワンマンライブ(舞浜アンフィシアター)にも参加予定。事務所スタッフによれば「車いすでも縦横無尽にステージを動けるよう頑張る」と意気込んでいる。