若者を心配していたケーシー高峰さん

2019年04月10日 16時25分

死去したケーシー高峰さん

【悼む】ケーシー高峰(本名・門脇貞男)さんは2016年に本紙で「グラッチェ診察記」を連載してくれた。こちらがあいさつをして、年齢を聞くと「今月で82(歳)。キンタマなんか夏は腐っちゃってさ、ここ何年間か、ず~っと童貞だよ」とのっけからケーシー節が炸裂。どんな話もいつの間にか下ネタになっていった。

「最初にあこがれたのは無声映画の活動弁士の第一人者、徳川夢声さん。やっぱり名前がムセイだもん。射精より夢精の方が気持ちがいいっていうぐらいだから、かなわないよ」

「今はもうお酒はほとんど飲まなくなった。ビール一杯でダメだから、やっぱり年かね。酒も女もダメで、キンタマもただブラブラしてるだけで困ったもんだよ」

 記者へのサービスかと思いきや、近くにいた奥さまへも手を緩めない。手元にあった甘納豆を食べながら「おいしいなあ。でも、豆はあんたの豆が一番いい」なんて言って笑わせていた。地元いわきでの講演でも、80歳すぎの女性に「最近、べっちょ(セックス)した人、手挙げて」なのだから徹底している。

 誰が相手でもこのスタンスを変えないから大物にも愛されたのだろう。森繁久彌さんや菅原文太さんにかわいがられ、吉永小百合にも楽屋でひるまずにネタを披露し、盛り上がったという。1983年、映画「楢山節考」に起用された際、今村昌平監督からの出演依頼電話は「君しかいないんだよな。アソコに手を入れられるのは」だったとか。

 そんなケーシーさんが唯一、心配していたのは若者の性事情。「日本は男の子に正しいオナニーをしっかり教えなきゃダメ。膣内でイケない子が増えてるっていうからね。女子にはコンドームの大切さや性病についてだな。そういう場を設けてくれれば、いくらでも教えるんだけど」と真顔で語っていた。「いや、教えるなら50すぎの未亡人の方がいいか、ガハハ」とオチも忘れなかったが…。合掌。