コカインを摂取したとして麻薬取締法違反(使用)の罪で起訴されたピエール瀧被告(52)が出演の映画「麻雀放浪記2020」は、一時公開が危ぶまれたが、再編集などは行わず予定通り5日に公開された。スポンサーなどとの調整は大変だったようだが、実現にこぎ着けた大きな要因として、主演の斎藤工(37)の“天性の人たらし”とも呼ばれる交渉術が挙げられている。しかも男の魅力で、女性の大物スポンサーを“口説き落とした”というから気になる!?

「麻雀放浪記2020」は阿佐田哲也さんの大ヒット小説を原案としており、斎藤、瀧被告のほかには竹中直人、ベッキーらが出演している。

「これまでの報道だと、映画を公開する東映や白石和彌監督が英断し、瀧の出演部分を削らないノーカット版で映画が公開されることになったというのが定説となっています。だがそれだけではなく、主演の斎藤も公開に向け、尽力したことも大きかったのです」と映画関係者。

 当初、映画に出資している大手スポンサーらは瀧逮捕の一報を受け「公開中止」に傾いていたという。そのため公開される確率は五分五分だったのだが、斎藤の熱意ある行動が反対する大手スポンサーらの心を動かし、公開の運びとなった。

「スポンサーの中には、映画に対して大きな権限、影響力を持つ女性がいました。この女性も瀧の逮捕を受け、当初は映画公開中止を求めていましたが、なんと斎藤がこの女性を“口説き落とした”んですよ」と大手芸能プロ幹部。

 斎藤はその女性に対し、何度も何度も熱意を持って作品の素晴らしさを説明した。

「結果的にその女性をとりこにし、自らのファンにしてしまったのです。ある意味、ホスト的手法でこのスポンサー女性を魅了したのではないでしょうか。斎藤は通常ならそこまでしませんが、それほどまでに『麻雀放浪記2020』に賭けているということです」(前同)

 この斎藤の、男の魅力を前面に打ち出した“ホスト的交渉術”もあり、難航不落のスポンサー女性を説得した。もちろん「他の大手スポンサーたちも一様に、この斎藤の熱意にほだされ、映画公開に前向きになっていったのです。公開までこぎ着けられたのは、まさに斎藤あってこそなんですよ」と大手広告代理店幹部。

 斎藤といえば、過去に女優の奥菜恵や比嘉愛未らと熱愛の噂になったことで知られている。「女性たちは皆、斎藤に会うとメロメロになってしまうのです。誰に対しても優しい口調で語りかけ、ほほ笑み、そして映画への熱い情熱を語る…。最初は斎藤のファンでなかった女性でも、次第に彼のとりこになってしまうのです」とテレビ局関係者。

 瀧被告の逮捕というアクシデントを乗り越え、映画公開の立役者となった斎藤。「最終的に目指しているのは、クリント・イーストウッドです。彼のように俳優としてだけでなく、監督としても成功を収めることで、日本の映画界を改革したいと考えているようです。今回、斎藤の尽力で『麻雀放浪記2020』が公開にこぎ着けたことは、多くの映画人の心を打ったと聞きます。今後、斎藤のもとには俳優や映画監督の話がどしどし舞い込むでしょう」(前出の映画関係者)

 斎藤は「麻雀放浪記2020」の公開に向けて積極的に動いたことで、男を上げたことは間違いない。