DAIGO政界再浮上 竹下王国の危機救う?

2019年04月10日 11時00分

後継候補?のDAIGO

 7日に行われた統一地方選の知事選で、自民党支持層が割れる保守分裂となった福井、島根、徳島、福岡の4県では党推薦候補が2人敗れる“波乱”があった。その1つが故竹下登元首相の出身地で「竹下王国」と呼ばれる島根県。自民党前総務会長で、県連会長を務める登氏の弟・竹下亘氏(72)の推す大庭誠司氏(59)が落選し、造反自民県議らが推す丸山達也氏(49)が初当選。勢力図が塗り替わった地元では、食道がんで療養する亘氏の後継候補に、竹下元首相の孫の歌手兼タレント・DAIGO(41)が「再浮上してきた」(事情通)という。一体どういうことなのか!?

 島根県知事選では、ともに元総務官僚の丸山氏と大庭氏、そして元安来市長の島田二郎氏と自民系が3分裂して出馬。丸山氏が大庭氏との事実上の一騎打ちを制し、初当選を果たした。

 地元自民関係者は、登氏の元秘書でかつて「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員の動きが「決定的な分裂につながった」と明かし憤る。

「(竹下)亘さんが自民党県議団に知事候補を一任したので丸山を担ぎ出したが、青木さんが『地元出身じゃないのでダメだ』とひっくり返した。一度は県議団に候補者選定を委ねた亘さんは、最終的に『俺は人選を任せていない』とうそまでついて、青木さんの言いなりになった」

 これに怒った自民県議の一部は、党本部の大庭氏推薦決定に逆らい、丸山氏を全面支援。結果、造反組が支援した丸山氏が勝利したことから「亘さんの求心力は著しく低下した」(同関係者)ととられても仕方あるまい。

 地元事情通からはこんな話も聞こえてきた。

「県議の意向より青木幹雄の“鶴の一声”を優先した竹下亘は、年齢に加え病気のこともあり『次は無理じゃないか』という声が地元では噴出している。とはいえ島根の政界では、今でも圧倒的に竹下登人気がある。造反県議の間でも『気が利く竹下(登)さんが生きていたら、こんなことにはならなかった』とため息が漏れている」

 そこで注目されるのが、竹下元首相の直系の孫にあたるDAIGOだ。

 週刊新潮は先月、後継候補の噂を報じたが、DAIGOの姓は「竹下」ではなく「内藤」であることなどから、地元関係者らは記事の中でことごとく否定。ただ一部若手の自民支持者からは「若いし知名度は抜群。やっぱりDAIGOもアリなんじゃないか」という声が、再び出始めているという。

 DAIGOは東京出身だが“おじいちゃん子”ぶりは有名。テレビに出始めたころは「竹下登の孫」を最大の売りにしていた。3年前に結婚した人気女優で妻の北川景子とともに、島根の山奥にある祖父の墓参りをしたとの報道もあった。またDAIGOは島根県観光PR大使に起用された。

「DAIGOは竹下さんの後継候補だけでなく、2022年改選の参院選候補になる可能性もある」と指摘するのは、地元マスコミ関係者。出馬へのレールは敷かれつつあるというのだ。

「青木幹雄氏の長男、青木一彦参院議員(鳥取・島根選挙区)が今回、大庭陣営の応援に立ち、造反県議らを『野党と組むという禁じ手をやった』と、街頭演説でコキ下ろして回った。島根ではこれまで、国会議員や知事選の候補者は、とっくに引退している幹雄氏が決めるという構図だった。造反組は幹雄氏だけでなく一彦氏にもかなり怒りを募らせている。さすがに今夏の参院選は間に合わないが、(22年の)一彦氏の改選にはそれ相応のことを仕掛けてくるはず。そこで造反組が、尊敬する竹下元首相の孫DAIGOを立ててきてもおかしくない情勢だ」

 一夜明けた8日には、7月の参院選からの新制度「特定枠」で出馬予定の自民・島田三郎参院議員(島根選挙区)が、健康問題を理由に辞退する意向との報道があった。特定枠は事実上当選が約束されており、この枠での自民後継候補の人選でも今後、国会議員と造反県議の間でDAIGOが取り沙汰される可能性はあるだろう。

 おじいちゃんが王国を築き上げた島根からの熱い“ウィッシュ(願望)”に、DAIGOは今後どう応えるか。

【華麗なる一族】歴史に名を刻んだ竹下元首相の孫とあって、DAIGOの実家には一般庶民ではお目に掛かれないとんでもない物が飾られていたという。改元の発表時、小渕恵三元首相(当時は官房長官)が掲げていた「平成の書」だ。1日に日本テレビ系「スッキリ」に生出演したDAIGOが明かした。

 昭和から平成に改元された時に首相だったのは竹下登氏で、DAIGOは「おそらくですけど、祖父が総理大臣の時に時代が移り変わったので、その流れで祖父のもとにあったんだと思う」と説明。「自然に絵のように飾られていた」と明かした。

 DAIGOはレプリカだと思っていたというが、本物だと判明。家族会議をした結果、5~6年前にしかるべき場所に寄贈したという。ちなみに1日に菅義偉官房長官が掲げた「令和の書」は、公文書として保管される見通しとなっている。

 ちなみに、首相経験者の近親者の芸能人といえば、小泉純一郎元首相の息子・小泉孝太郎、宮沢喜一元首相の孫・宮澤エマらが有名。安藤和津は犬養毅元首相の孫だ。