9日放送のTBS系「ビビット」は、男女4人が書類送検された“殺人ドッキリ動画”騒動を特集した。番組の取材に応じたドッキリ動画男は「どうせ悪者ですから」などと答えた。

 人が刺されるような様子を撮影した動画は先月15日、ツイッターに投稿された。投稿者は「場所は町田市です」「ナイフか何かの刃物で刺されたみたいです」などと書き、「この動画拡散してください」と呼びかけた。この動画は拡散され、通報を受けた警察が出動する事態に発展した。この投稿者は同17日になって「照ってれーーー!」などと、ドッキリを仕掛けたとネタばらしすると、悪質すぎるとネットで大炎上した。また、今月1日には新たな動画を投稿。「殺人ドッキリで怖がってしまった方、心配をかけた方、本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪。続けて「何で今回、こんなことをしかたっていうと、前にもバンドマン周辺で炎上したことがあって、その時にメチャクチャ俺らバカにされて、超悔しい思いをしたんだよね。それで、そのとき叩いた奴、これから叩いてくる奴を含め、先にドッキリを仕掛けてやった」と意図を説明。「だから、てめえらアンチに謝る気はこれっぽっちもねえから。フルボッコにしてやる」「友達もいなくて人を叩くことによって幸せゲージが上がっていくんだろ。それって、どんな気持ち?」などと再び挑発した。

 警視庁は8日、動画に関わった町田市に住む20代の男女4人を軽犯罪法違反(虚偽申告)の疑いで書類送検した。4人のうち2人は地元を拠点として活動するパンクバンドのメンバーだという。

 番組では書類送検された男にコンタクトを取り、取材の約束を取り付けた当日になって「申し訳ございませんが、取材を受けません」と突然の取材拒否。待ち合わせ場所に現れなかった。その後、「メールで答えられる範囲でお答えします」と連絡があった。ドッキリ動画男は番組から質問に対し「動画は面白いと思った」「公開後のことは考えていなかった」と回答。書類送検されたことには「特に何も思いません」と淡々した様子。「今後、この失敗をどう活かしていきますか」の問いに対して「失敗と考えていません。どうせ俺たち悪者ですから」と“開き直り”ともとれる返答だった。