「猿王」りくの葬儀で相方ゆりあが涙「背中を押してもらった」

2019年04月08日 11時30分

りくの葬儀であいさつするゆりあ

 5日に心不全のため、死んだお笑いコンビ「ゆりありく」のおさる・りく(享年19)の葬儀が8日、栃木県日光市の日光さる軍団劇場特設葬儀場で営まれた。

 その芸の巧みさから「猿王」と称されたりくと相方・ゆりあ(40)が最後の別れを告げた。ゆりあは「私たちは生まれた場所も違えば、種も違いましたが、隣にいることが当たり前の存在でした」と、人間とおさるという違った生物でありながらも、芸道をまい進したコンビとして、その存在の大きさを語る。

「私たちのネタで『お墓参り』というのがあって、お墓に入ったりくが、お参りに来た私の目を盗んで、お墓から出てきて、お供え物を食べるというのがあるんですが、もう、りくが出てこないと思うと寂しい限りです」と涙をにじませた。

 りくは人間に換算すると70歳近くの高齢猿で、5月に引退予定だったが、今年2月に入ってから体調を崩したという。

 ゆりあは「元号が変わり、2人で『令和』を迎えられると思ったのですが、新しい時代に入って、寂しい思いをするよりかはと、りくに背中を押してもらったと思っています」と気丈に語る。

 葬儀にはゆりあの師匠である猿まわし師の村崎太郎も出席。村崎は「りくは非常に優れた猿でした。私の相方だった初代・次郎が昭和の終わりとともに旅立ち、そしてりくが平成の終わりとともに旅立ちました。感慨深いものがあります」と弟子たちに賛辞を送った。

 最後にゆりあは「確かに高齢ではありましたが、まだまだ、生きてくれると思っていました。りくを超えることは難しいと思いますが、私も今後、りくを絶対に超えていかないといけないと思っています」と涙ながらに誓った。

 所属事務所の広報担当者によれば、今後、劇場に献花台などを設置予定だという。