テクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧容疑者(51)が2日、コカインを吸引した麻薬取締法違反(使用)の罪で起訴された。同時に所属事務所から契約解除に。今後はどうなるのか? 鍵を握るのは相方の石野卓球(51)だ。瀧被告が逮捕されても、いまだ謝罪の言葉はないばかりか、被告を断罪するワイドショーに「猥奴ショー」と皮肉ツイート。人を食った“奇行”のウラには何が…。

 瀧被告の起訴を受け、所属事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ」は契約解除を発表。事件で数十億円規模の違約金が発生する恐れがあるが、同事務所は「誠意をもって対応させていただく所存です」とした。

 起訴状によると、瀧被告は3月12日ごろに、自宅とは別の東京・世田谷区内のマンションの一室で、コカイン若干量を吸引。東京地検は認否を明らかにしていないが、同被告は取り調べの早い段階から“完オチ”していた(本紙既報)。

 なかでも衝撃的だったのは「20代のころからコカインや大麻をやっていた」という供述。事実ならば、キャリアは30年余り。同被告と高校時代から付き合いのある卓球にも疑いの目が向くのは自然な流れだ。

 その上、瀧被告にコカインを譲渡した疑いで通訳業の田坂真樹容疑者(48)が同月19日に逮捕された。夫は卓球の“一番弟子”とも言うべきDJ TASAKA。週刊誌などでは「やっぱり卓球も…」といった論調の記事が目立つ。

 こうしたなか、当の卓球はというと、相方の逮捕直後に日本を離れ、欧州へ。ツイッターでは「アホか! しばらく仕事キャンセルになってんのに日本にいる必要ある?」と主張したが、ネット上では「海外逃亡」とやゆされた。そのツイッターに寄せられる批判に「うるせーバーカ!」と反発。さらに批判的なワイドショーを「猥奴ショー」とやゆしてみたり、ポルトガルに滞在していると報告しておきながら、それが記事になると「今、パリ」と前言撤回するなど、メディアを挑発するかのような言動を繰り返している。

 なぜこんなことをするのか?

 音楽関係者は「瀧被告が解雇された以上、日本で電気グルーヴとして活動するのは事実上、不可能。卓球が事件後すぐに欧州に渡ったのは、活動拠点を欧州に移すための根回しの意味もあるようだ。向こうで電気グルーヴは人気があるし、何より日本より薬物に寛容ですから」と話す。

 早々と日本に見切りをつけたとすれば、何をしようが自由だ。

「卓球にはこれまで培った世界各国の人脈がある。イギリスやドイツの音楽シーンの重鎮とは直でやりとりできる。所属事務所なしでも十分にやっていけるほどの影響力がある」(同)

 瀧被告が起訴され、卓球のSNSには電気グルーヴの存続を願うファンの声が殺到している。

 別の音楽関係者は「卓球は事件を機に、右腕に『電』のタトゥーを入れた。電気グルーヴは生きがいそのもので、解散はない」と断言。その上で「瀧被告のことも考え、欧州での活動を増やしていくのでは。瀧被告はパフォーマーだけでなく、VJ(ビデオジョッキー)の技術を持っているので、卓球とセットでイベントに出演することができる」と話す。

 ゆくゆくは欧州移住もあり得そうだ。