ショーケン「裕也さん主演映画」自身初監督作に抜てき秘蔵プランあった

2019年03月31日 11時00分

惜しまれつつ亡くなった萩原健一さん

“孤高のカリスマ”萩原健一さん(68)が消化管間質腫瘍(GIST)で亡くなった衝撃は収まる気配がない。元妻で女優のいしだあゆみ(71)を始め、交流のあった著名人が次々と追悼コメントを寄せた。惜しまれつつ亡くなった萩原さんが最後に悔やんだのが、盟友のロック歌手・内田裕也さん(79)の急死だった。萩原さんは自身が監督となり、内田さん主演の映像作品を撮ろうと構想を練っていたという。

 歌手の中尾ミエ(72)は29日、TOKYO MX「5時に夢中!」で萩原さんについて次のように語った。

「好き勝手に生きたからいいんじゃないの。かなり皆に迷惑掛けましたけどね。無責任な言い方をすれば、こういう面白い人はなかなか出てこない。そういう意味では魅力的な人でした」

 4度の逮捕に4度の結婚(事実婚含む)。現場で大暴れして、撮影が中止になることなど日常茶飯事だった。

 有名なのは女優・秋吉久美子(64)との大ゲンカだ。映画で共演したものの、萩原さんは秋吉のすべてが気に入らず「おまえとは合わない。やめろ」と口撃。これに秋吉が「じゃあ、あなたがやめれば?」と返すと、ブチ切れた萩原さんは自ら降板を申し出た。

 こうした危うさを持ち合わせていたからこそ、萩原さんは独特のオーラを放ち、人々を魅了していった。

 女優の桃井かおり(67)はインスタグラムで「青春をショーケンと一緒に過ごしました。あんなかっこいい青年をあれからまだ見ていません。発想すること、仕事への姿勢など確実に私達を変えた革命的な俳優でした」と回想。

 元妻のいしだも所属事務所を通じて「ご冥福をお祈り致します」とコメントを寄せた。2人は1980年に結婚したが、萩原さんが大麻所持で逮捕されたり、酒気帯び運転で人身事故を起こしたことなどが影響し、84年に離婚した。

「踏んだり蹴ったりの結婚生活だったが、感慨深いものがあったのだろう。なにせ、当時のいしだ邸は大物俳優が集まる“酒場”みたいなものでしたから。萩原さんが松田優作さんや安岡力也さん、内田裕也さんを連れてきて、朝まで飲むこともあったそうです」(芸能プロ関係者)

 なかでも内田さんとは殺し合い寸前のケンカもあったが、互いに認め合う仲だった。17日に内田さんが肺炎のため亡くなると、萩原は「非常に残念です。近々、企画書をもって裕也さんと共演することを楽しみにしていましたが、奥様のご不幸があり、タイミングを逃しました。心よりご冥福をお祈りします」と追悼した。

 萩原さんを知る関係者によると「今年に入ると体力が落ち、外出する回数も減りましたが、代わりに家で内田さん主演の映像作品の構想を練るようになったといいます。監督は萩原さん自身で、実現していれば、初監督作になっていた」。

 どんな内容なのかは不明だが、ともに昨今の日本や世界に“怒り”を覚えていたという。

「内田さんは昔から国際情勢や政治系の嫌なニュースを耳にすると、樹木希林さんと本木雅弘さんが住む自宅に行き、大声で『世界は大変なことになっているぞ! おまえらちゃんとしろ』と叫ぶクセがあった。萩原さんも閉塞感漂う日本の将来を憂いていた。変わり行く日本社会に活を入れる作品を撮ろうとしていたのではないか」(同)

 この日、NHKは大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に、萩原さんが政治家・高橋是清役で出演していることを発表。主なシーンの収録は終えているという。

 ショーケンは日本の人々の記憶に残り続ける――。

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